今回のターゲットは厳寒期を沖の深場で過ごし、体力を回復するためにエサを求めて浅場へ乗っ込んでくる「戻りガレイ」。そんな戻りガレイの好釣り場として定評のある、東二見人工島の白灯波止を紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松尾幸浩)
今年の「戻りガレイ」は有望!
東二見漁港周辺は、釣り場全体の水深が浅いので水温の上昇も早く、例年2月の下旬ごろからポツポツと釣れ始め、3月に入って暖かい日が続くと一気に接岸して魚の活性も高くなり大いに楽しむことができます。
ここは近郊の超人気釣り場なので、休日になると大にぎわいとなり、超A級ポイントの白灯台先端部を確保するのは至難の業。それでも釣り場は広いので、外向きと内向きでなんとかサオ出しは可能です。
また、戻りガレイのバロメーターとなる前年の秋のカレイシーズンの釣果も絶好調。いい潮回りには40cmオーバーの大型マコガレイも姿を見せ、30cm級がよくヒットしていました。そんな理由で、今年の戻りガレイは有望と見ています。
東二見人工島の白灯台
釣り場は、東二見漁港の南へ延びる2本の波止と、東二見人工島の北東の角から東へ突き出ている白灯台波止があり、戻りガレイに定評があるのは白灯台波止です。外向きにはテトラが敷き詰められており、整備が行き届いているので足場は良好。有料駐車場やトイレも完備されているので初心者や家族連れでも十分楽しむことができます。
白灯台の先端部北向き
ポイントは図の1、白灯台の先端部の北向きが最良。東側に沖の一文字波止があり、潮通しも抜群で航路筋になっているので海溝やカケアガリなどの変化が見られ、エサも豊富にあるのでカレイが集まってきます。
投点は30~50m付近と近く、時合いは港内から潮が外向きに流れる引き潮で、潮が沖の一文字波止にぶち当たるので魚の活性も高くなり、ヒット率もグーンとアップします。潮流は速く、このカレイの寄り場に仕掛けを止めるため重いオモリの調整が大事です。
白灯台の先端部南向き
次は図の2の南向き。ここも沖の一文字波止との航路筋を狙ってキャストします。引き潮はかなり潮流が速いので、オモリは30号以上を用意したいところです。沖の一文字波止の際は捨て石が多くて根魚がよくアタりますが、根掛かりも多いので仕掛けのスペアーは十分用意しましょう。
白灯台の先端部の南向き手前
次は私の好きな図の3。白灯台の手前で一段低くなった所で、南向きに軽くキャストし50m~足元までを探ります。ここは平坦な海底ですが、40cm近い大型マコガレイの実績が高いです。
その他、波止全体がカレイのポイントなので、投げ過ぎに注意して足元の捨て石周りまでを狙ってください。ポン級アブラメやガシラなどの根魚も多く、お土産には困りません。
東二見人工島白灯波止の攻略法
ここは全体的に水深も浅く、潮流に変化が出るのは先端部と内向きです。やはり朝夕のマヅメ時や込み潮と引き潮の潮が動いている時が時合いとなり、広範囲に投げ分けてその日のカレイの寄り場を探すのが一番。釣れたら、そのポイントを集中して狙うのが数釣るコツです。
エサはマムシとアオイソメの房掛けがお勧めです。海底は砂泥底で、ほとんど根掛かりはありませんので、約5分に1回ぐらいは仕掛けを動かして誘うことも大切です。また、フグのエサ取りも多いので、こまめに打ち返すことが好釣果につながります。
白灯台先端部は漁船やレジャーボートの航路筋になっているので、キャストする時は十分注意し、必ずミチイト沈めを装着してください。また、大物が釣れることもよくあるのでタモも必需品です。
<松尾幸浩/TSURINEWS・WEBライター>
東二見人工島白灯波止