投げカレイ釣りで44cm座布団クラスの本命登場【石川・能登島】

投げカレイ釣りで44cm座布団クラスの本命登場【石川・能登島】

投げ釣り界にも新型肺炎の影響が、中国産のマムシが入手できないという形で出てきた。そんな状況下、アオイソメでも釣果が期待できる石川・能登島のカレイ狙いに出かけた。高水温の影響でエサ取りの猛攻の中、何とか44cmを頭に本命のイシガレイを仕留める事ができた。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター長谷川靖之)

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海釣り 投釣り

コロナウイルスの影響

2月に入ってテレビや新聞紙面ではコロナウイルスによる新型肺炎のニュース一色である。最初は中国での出来事と思っていたが、日本国内でも感染者が増加の一途をたどっており、早く鎮静化して欲しいと願うばかりである。

そのウイルス騒動が投げ釣りの世界にも影響を及ぼしている。投げ釣りで使用する多毛類の多くは中国から輸入されているのだが、今回のウイルス騒動で輸入がストップしてしまっているのだ。

マムシの入荷がストップ

中でもこれからの時期、アブラメやカワハギの好エサであるマムシ(イワイソメ)は、ほぼすべてが中国からの輸入に頼っているので、関西の釣具店から一斉にマムシが姿を消してしまった。

アオイソメはまだしばらくは入手可能という事なので、アオイソメで狙える対象魚、釣り場は?と頭を悩ませた結果、これから産卵後の食いが上向くカレイを狙って石川・能登島に釣行した。

2月10日の夜にクラブメンバーの皆川さんを迎えに行き、そのまま高速道路に乗って一路能登島を目指す。当日は冬型気圧配置が強まり、一部で冬用タイヤ規制がかかっていたものの、午前7時に無事能登島に到着した。

無関地区の護岸で投げ釣り

当日のポイントは昨年中型ながらもカレイの数釣りが楽しめた無関地区の護岸を選択した。このポイントは駐車場から護岸沿いに15分くらい荷物を担いで歩かなければならないが、それだけ釣り荒れもなく期待できるポイントだ。

投げカレイ釣りで44cm座布団クラスの本命登場【石川・能登島】当日竿を出した無関地区の護岸(提供:WEBライター・長谷川靖之)

当日のカレイ釣りの仕掛け

当日のタックルと仕掛けは、硬調子の投げ竿と大型スピニングリールを用意。道糸はPEライン3号で、その先にPEライン5号の力糸を結ぶ。

能登島は手前に海草が群生しており、掛かったカレイを一気に浮かせなければならないので、浮き上がりのよいジェット天秤30号をチョイスした。

仕掛けはモトス10号でハリスは7号、ハリは大型イシガレイを想定してカレイバリ16号とした。エサのアオイソメを1本のハリに4~5匹刺してアピールする。

エサ取りの猛攻

80m付近のカケアガリを中心に4本の竿を並べた。私の隣では皆川さんも同様に4本の竿を並べている。まずは仕掛けを投入して10分が経過したところで1本目の竿を回収する。するとアオイソメはすっかり消え、素バリで帰ってきた。

嫌な予感を抱きながら2本目、3本目、4本目の仕掛けも回収してみると全てエサが取られている。この時期にこれだけエサ取りがいるというのも考え難い状況だ。温暖化で水温が高くエサ取りの活性が落ちないのだろう。

典型的なカレイのアタリ

「今日はマシンガンキャストか」と覚悟した2投目。一番右端の竿先が数回お辞儀をした。その後すぐにス~ッと糸がフケる。典型的なカレイのアタリだ。はやる気持ちを抑えながら10カウント後、大きくアワセを入れる。

ドスンとした重量感とともに魚の抵抗感が伝わった。手前は海草が群生しているので、魚が引っ掛からないようにできるだけ沖合で魚を浮かせたいところだ。しかし、結構なサイズのようで、高速で巻くもののなかなか魚が浮いてこない。そのまま道糸が角度をつけたまま手前に寄ってきた。できるだけ海草が少ない場所に誘導して一気に浮かせると、水面下にチラリと茶色いひし形の魚影が見えた。

44cm座布団カレイ登場!

しかしその瞬間、魚が一気に藻の中に突っ込んでしまった。そこで前にあるテトラに出て、反対側からゆっくりと仕掛けを引っ張ると、ズズズ~という感触で海草ごとカレイが抜けてきた。

タモですくって無事に確保。護岸に上がってメジャーを当てると44cmの座布団クラスだ。いきなりの本命登場に2人ともテンションが一気に上がったのは言うまでもない。

投げカレイ釣りで44cm座布団クラスの本命登場【石川・能登島】2投目にヒットした44cm(提供:WEBライター・長谷川靖之)

その後、強烈なエサ取りにもめげることなく頻繁に打ち返しと誘いを繰り返すが、世の中そうは甘くはなく、その後は何事もなく昼を過ぎてしまった。

2人で暇な時間を持て余しながら、雑談をしたりコーヒーを沸かしたりで時間をつぶす。エサ取りも昼前くらいから姿を消し、のんびりと釣りができるようになってきた。

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