厳寒期の野釣りで38cm頭ヘラブナ3尾 「泡づけ」が前触れ【瓜田ダム】

厳寒期の野釣りで38cm頭ヘラブナ3尾 「泡づけ」が前触れ【瓜田ダム】

数日前にアタリも触りも一切ない完全試合を達成した瓜田ダムへ再び訪れた筆者。1日1回あるか無いかの喰いアタリを逃さない緊張感と浪漫を楽しむための釣行ということだが、果たして結果は?

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・楢﨑 人生)

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楢﨑 人生

廃人、42歳厄年、獅子座A型。趣味はヘラ浮子作り。泣かれる身内もないけれど、死ぬのは嫌でございます。

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

夕マヅメに「泡づけ」出現で期待度アップ

気付けば夕マヅメ。17尺氏は完全試合を達成して納竿。当日は深場が正解だったようだ。私は相変わらず時々出る通りすがりの触りに心躍らせていた。魚が7mライン付近に居ることは間違いない。

そのうち泡づけが出始めた。それも数多く。待ちに待ったゴールデンタイムのクライマックスを迎える準備が出来た。しかし泡づけばかりでウキに変化がない。こういう場合の可能性は1つ。タナ違いだ。もしヘラが上ずっている状態なら水流でウキに変化が出る。つまり上ずりではない。上バリと下バリの段差に問題が無い事も1枚目で確認している。

厳寒期の野釣りで38cm頭ヘラブナ3尾 「泡づけ」が前触れ【瓜田ダム】濁りが残っていた(提供:WEBライター・楢﨑 人生)

思うにヘラは水流でウキを動かせない深さでバラケを喰っているのだろう。おそらく30cm以上深めに。ここで昨夜の『25尺を振りたい』という直観が偶然にも現実的な問題となった。朝から25尺を振っていれば1枚目は獲れなかったかもしれないが、ゴールデンタイムであたふたする事も無かったのだ。伏線回収である。

竿を変更している時間は無い。苦肉の策でハリスを上下ともに15cm伸ばす。すると泡づけだけでなくウキに触りが出てきた。やはりヘラは下にいたのだ。

タナ変更的中で37cmと38cmを追加

ヘラのタナは探り当てた。後は喰わせるだけだが、やはりもう少し深い場所にいるのだろう。アタリが不明瞭でアワせて良いか迷う動きが続く。1枚目の様な教科書通りのアタリではなかったが、カラツン上等で喰いアタリらしきウキの動きをアワせて37cmと38cmを追加。

厳寒期の野釣りで38cm頭ヘラブナ3尾 「泡づけ」が前触れ【瓜田ダム】37cm手中(提供:WEBライター・楢﨑 人生)

タナとエサをヘラに合わせて音が聞こえるような心地良い喰いアタリを出すのがヘラ師の腕の見せ所なのだが、それでも両目が開けば大漁といわれる厳寒期の瓜田ダムで3枚も叩き出せたのは合格点だろう。これから始まるメインイベントの為にここで納竿となった。

厳寒期の野釣りで38cm頭ヘラブナ3尾 「泡づけ」が前触れ【瓜田ダム】38cm浮上(提供:WEBライター・楢﨑 人生)

釣行の総括と課題

新しいブレンドのバラケでハリスの長さが水圧まで考慮して適切だった事は合格点だろう。今までの釣りの蓄積が活きた。

厳寒期の野釣りで38cm頭ヘラブナ3尾 「泡づけ」が前触れ【瓜田ダム】フェンスの向こうは水深8m(提供:WEBライター・楢﨑 人生)

だが課題も残った。釣り場と季節に鑑みれば、当日の釣果は数も型も十分だが、夕マヅメの2枚は小手先で無理矢理に獲った魚であることは否めない。あの状況が次回の釣行で再び発生しないとも限らない。その時にどうするのか。群れが去る可能性を承知で竿を変えるのか。それとも無理矢理にハリスを30~40cm伸ばすのか。最善策を臨機応変に導き出さねばならない。なかなかに難しい課題を残した釣行となった。

釣れたからヨシ!ではなく、課題を残さない、状況に適応した釣りを常に心掛けなければならない。でもまあ釣れたからヨシ!

<楢崎人生/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
瓜田ダム(瓜田川と本湖の合流点が釣り場)