冬本番。厳しい寒さになり、水温が低下してくるこれからの時期に釣れる魚は非常に美味だ。ポン級の大型アブラメ(アイナメ)にガシラ(カサゴ)、まだまだカレイも釣れます。今回はそんな冬の投げ釣りターゲットが有望な好釣り場として、淡路島の仮屋漁港を紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松尾幸浩)
冬は風裏の東浦が狙い目
淡路島は、島の周囲がすべて好ポイントといわれています。ただ、これから冬型の気圧配置になると北西の季節風が吹き荒れるので、風がまともに当たる西浦方面はサオ出しが難しくなってきます。反対に風裏の東浦方面はベタなぎとなりサオを出すことができます。
今回は東浦でも釣り場が南向き、追い風を利用して広範囲にポイントを探ることが可能でなおかつ、アブラメ、カレイともに30~40cmの大型の実績が高い仮屋漁港の大波止を紹介します。
仮屋漁港には、大物に定評のある沖一文字波止がありますが、渡船を利用しなくてはならず不便で、時間の制約もあります。そこで南側にある地続きの大波止が、やはり便利で釣りやすくて人気があります。
仮屋漁港のポイント
ポイントはなんといっても図の(1)、白灯台の先端部が一番。沖向きに釣り座を取ると、北向き、東向き、南向きと180度も幅広く探ることができます。ここの時合いは、北へ流れる込み潮よりも反対に南へ流れる引き潮の時に高い実績があります。中、大潮時には、白灯台の先端部から南へとまるで川のように激流が走りますが、この速い潮流を狙うのが最良です。
水深は約5mと浅く、砂底ですから根掛かりはほとんどありません。ただ、冬場は漁師の海苔船が頻繁に行き来しますので、漁船には要注意。ポン級アブラメは足元の捨て石周りでもよくヒットすることがあるので、1本捨てザオを入れておくのも得策です。
次は図の(2)、波止中間の曲がり角付近。ここは浅くて潮流も穏やかで非常に釣りやすい所で、さらにカレイ、アブラメともに40cm級の実績があり、昨年もアブラメは45cmの超大型がヒットしています。ここは80m付近にシモリが点在しており、このシモリ周りから大型が回遊してエサを捕食するようで、粘り強くシモリ際を攻めてみてください。
図の(3)は港内の航路筋を狙うポイントで、漁船の往来が多いのでラインを船に掛けられないようにミチイト沈めが必須となります。しかし、ここでも40cm級のアブラメやカレイがヒットしており、専門に狙うキャスターをよく見かけます。
仮屋漁港カレイの釣り方
釣り方は、白灯台先端部から沖向きにキャストし、引き潮に乗せて仕掛けを流し広範囲に探っていきます。潮流が速い場合は200mぐらい流すことも可能ですから、流しやすいように使用するオモリの重さを調整してください。潮が緩い時はセオリー通りに遠、中、近と投げ分けて探ってください。込み潮の場合は北向きに漁船の航路筋を狙います。
また、夜釣りで50cm近い巨大アブラメも出ていますので、防寒をしっかりして狙うのも面白いと思います。大波止一帯の沖向きでは取り込みがテトラ際となりますから、足場には十分注意してください。
エサはマムシとアオイソメの房掛けがよく、大バリ、大エサが基本です。大型をバラさないためにもタモは必需品です。
<松尾幸浩/TSURINEWS・WEBライター>
仮屋漁港