管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦

管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦

年末、釣り仲間数人と大阪・堺市東区にある西池に釣行。冬にしては強めのセッティングで、「これでも釣れるだろう」と容易に考えていたが・・・。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兜義信)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

真冬も快適な釣り座を確保

真冬の釣りなので、釣友の中尾さんが日が当たる屋外の畑側の桟橋寄り向かいの学校側向きに釣り座を予約してくれていた。暖かく快適に釣りができるためだけでなく、食い渋り時に釣果に差が出る事もある。

左の釣り座に中尾さん、右側に福田さんが並び、お2人の間に入れて貰う。当日は午後1時頃から新ベラの放流が予定されており、そちらも楽しみであった。

管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦当日の釣り座(提供:WEBライター・兜義信)

当日のタックル

当日のセッティングは、竿が朱紋峰凌15尺、道糸0.8号、ウキはmigiwaカヤボティー10cm(細パイプトップ)、ハリス0.4号(上32cm、下40cm)、ハリはアスカ4号を使用した。

真冬の釣りとしては少し強めのセッティングだが、前日まで仕事納めで忙しく、うどん釣りでなく、それまでやっていた手軽にできるグルテンエサを使用した釣りをしていた。そのため年内はまだ、このセッティングでもウキは動いてくれ、釣り納めで1尾は釣れるであろうと安易に考えていた。

当日は2種類のエサを用意

当日使用したエサは2種類。一つはグルテンマッシュZ(ゼータ)30cc、グルテンマッシュ細10cc、水60cc。もう一つは新べらグルテン底50cc、グルテンα21が50cc、水120cc。基本は最初のエサを使い、アタリが遠い時は上バリのエサを後者に変更した。

釣友が早々にヘラブナ42.3cm

私が底を測り、エサを打ち始める前に、先に始めていた福田さんが早々に42.3cmの丸々太った見事なヘラブナを釣り上げた。

幸先よく、「今日はイケる!」とメンバーは皆、力が入ったが、いざ、エサを打ち始めるとなかなかウキは動いてくれない。

福田さんはその後も40cmを少し切るぐらいの良型を追加し、厳しい中でもポツリポツリと拾い釣りをしている。釣り方は私と同じ両グルテンの底釣り。セッティングを伺うと、道糸がエステルライン0.4号、うどん釣りに使う様な極細ウキにハリスも0.25号や0.2号を使っているとの事。

極細仕掛けは用意せず

当日の私は極細仕掛けの糸やハリ、そしてウキを用意していなかった。福田さんから「良かったら、使って」とありがたい厚意を頂いたが、遠慮や時折アタリが出ていたため、そのままで釣りを続行。結局、1尾も釣る事ができずに午前中の釣りを終了した。福田さん以外のメンバーも0~2尾の厳しい釣果。

事務所で美味しいと評判の食事の後、午後の釣りを開始。ウキやハリ、ハリスを自前で持ち合わせていた中で一番ライトなものに変更して釣りを続けるが、状況はかわらず。

新ベラ放流を初見

午後1時過ぎに新ベラを乗せたトラックが到着。この釣りをしていて意外にも新ベラ放流のタイミングに居合わせたのは初めてであるため、とても興味のあるイベントであった。

管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦放流される新ベラ(提供:WEBライター・兜義信)

池主さんにお話をお伺いしたところ、当日の放流は500kgでサイズは30cm台の釣り頃のヘラブナが中心。今シーズンは事前に40~50cm超のヘラブナ300kgを3回に分けて放流済みで、今回が最後の放流との事だった。

管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦今回は30cm級が主体(提供:WEBライター・兜義信)

トラックの水槽から網ですくった丸々とした元気なヘラブナが大きな容器に移され、そのまま池に放たれた。翌日から元気に仕事をしてくれそうな新ベラの放流を目の当たりにし、「釣行を1日間違ったかな?」とも思ったが、貴重な新ベラ放流の様子を初めて見る事ができた。

釣り再開も状況かわらず

これで自身で1尾でも釣れれば良い納竿になると思い、釣り座に戻って気合いを入れ直して釣りを再開。しかし、しばらくエサを打ち続けるが、その後もなかなか状況がかわらない。

また、その間に同じように苦労していた他のメンバーに、待望の1尾がヒット。私の様子を見兼ねたのか、福田さんから、ご自身の道具を使ってセッティング変更を・・・とのアドバイスを頂き、ご厚意に甘える事にした。

釣友に極細仕掛けを借りる

道糸はエステルライン0.4号、migiwa極細ウキ(カヤボディー9cm、PCムクトップ)、ハリス0.2号にハリはサソリ2号へ変更。

管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦借りた極細ウキ(提供:WEBライター・兜義信)

変更後は予想以上に違いが明確に分かるくらい、ウキの動きが良くなってビックリ。しかし、ウキが小さくなった事で、スコープがない状況でのアタリの見極めに四苦八苦し、空振りばかりでなかなか1尾が釣れないまま、残り時間が少なくなっていく。

残り10分を切った頃に・・・

残り時間10分を切った頃、ウキの動きが良くなり、それまで何度かサワリだと思い見送っていたウキの微弱な動きが、実は食いアタリではないかと気が付き、ウキに集中。残り2、3分でそのアタリが出てアワせると、純ベラではなかったが待望の1尾がヒットした。

管理池ヘラブナ釣りでなんとか完全試合回避 仕掛け選択ミスで大苦戦最後に釣り上げた貴重なヘラ(提供:WEBライター・兜義信)

当日は用意したセッティングの読み違えにより大苦戦。釣り仲間のアドバイスやご厚意のおかげで、何とか納竿釣行での完全試合を免れて良い釣り納めとなった。

翌日、釣行した釣友からは朝イチから44.8cmのメタボなヘラブナがヒットし、良い釣りができたとの報告があった。池に放たれた新ベラたち、この冬に良い仕事をしてくれそうである。

<兜義信/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
へら釣り西池 
所在地:大阪府堺市東区