メジナシーズン真っ盛りの12月14日(土)に南房・洲崎地区の通称「洲崎別荘下」へ、フカセ釣りをしに出かけた。良型の強引を堪能し、冬シーズンの到来を実感。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・澤田朝寛)
洲崎の地磯でフカセ釣り
晴れで10時ごろから南西強風になる予報だ。潮回りは中潮で館山地区は6時40分に160cm満潮、11時52分に102cm干潮。
4時ごろに南房方面に到着して、何カ所か釣り場の様子を見てみると、洲崎周辺の地磯が風向きと潮位の感じがよさそうなので身支度をする。駐車スペースから10分程度。釣り場では北東風が少し吹いている様子だが、釣りに支障はない。
当日のまきエサと仕掛け
さっそく、まきエサと仕掛けの準備。用意したのはオキアミ6kgに対してマルキユー配合エサ「グレパワーV9徳用」と「爆寄せグレ」を1袋ずつ。付けエサには生オキアミを使用。
この場所は平行して横にいくつも沈み根が形成する溝があり、溝と溝の間を狙うのがセオリー。満潮直前なので潮位が高く、サラシの具合がよくていかにも釣れそう。
波が大きく、小さいウキはで上下動いてしまい安定しないので、自重があるウキを使い、遊動幅を長めにとった半遊動仕掛けをセット。
満月で周囲は明るいが、日の出直前の薄暗い状態なので波の状態に十分注意しがら安全な場所からウキを目標にコマセをまく。エサ取りは少ないのでウキの周囲にコマセをガンガン打って本命を寄せる。
日の出を迎えるもフグのみ
日の出を迎えて周囲が完全に明るくなると多数のフグが群がってきたので、足下にコマセを十分まいてから少し遠投。付けエが残ってくるようになる。
しばらくはアタリがなく、付けエサが残ったり無くなったりしている状態が続く。コマセが効いてくると釣れることを信じて辛抱強く待ち続けているがアタリは全然ない。
丹念に攻めて39cm口太
6時ごろ、遠投や沈み根の周囲を丹念に攻めているとウキがユラユラと消えていく。待望のアタリなのでひと呼吸置いてから大きくアワせる。魚が一気に沈み根に向かって走りだし、竿は大きく絞り込まれる。魚を強引に止めて、ゆっくりと浅瀬に誘導。やがて奇麗なメジナの姿を確認、滑る足場に注意しながらタモ入れに成功する。検量すると39cm口太だ。
時合いを意識して手早くキープして次を狙うがアタリは続かない。9時をすぎると、予想通り段々と南西風が強くなるが、この場所は風裏になるので問題ない。しかし、正午をすぎると爆風になりスマートフォンで風速を確認すると15mを超えている。強風に耐えながら続けるが、状況に変化ないまま14時をまわる。
アイゴの中から35cm口太を追加
コマセをまいた足下をよく観察すると、ハエ根際のアイゴに交じってメジナの姿がちらちら見える。魚は一瞬だけ磯際から出てコマセを捕食して戻っている。コマセと仕掛けのタイミングをよく計算して狙ってみるとアタリはあるが上ってくるのはアイゴばかり。
諦めずに粘っているとウキがスッと抑え込んだので素早くアワせる。アイゴとは違った重量感ある竿絞りに慎重に竿を操作。磯際のハエ根に潜られないように一定のテンションで魚との距離を縮めていくと、メジナの姿を海中に確認。攻防を制してタモに入ったのは35cmの口太だ。
コマセが効いてきたようで、すぐに同型を追加することができた。15時ごろになるとさらに南西が強くなって風速は18mを超える。時々、突風があって立っているのもやっとの状態。
夕方になると潮位が上がってくるので、これ以上は危険。夕マヅメのチャンスタイムを迎える前に納竿した。
本格的なメジナシーズンへ
強風に苦戦したが、メジナの強い引きを楽しめた。磯場はノリが付き始めたので、これから本格的なメジナシーズンに突入する。南房の上物釣りは今後が楽しみだ。
<週刊つりニュース関東版 APC・澤田朝寛/TSURINEWS編>
場所:館山市洲崎