全日本サーフ大阪協会名人戦に参加 投げ釣りでマダイにスズキ【和歌山】

全日本サーフ大阪協会名人戦に参加 投げ釣りでマダイにスズキ【和歌山】

11月23日は、和歌山で行われた全日本サーフ大阪協会名人戦に参加。南紀の那智勝浦港と太地町のクジラ博物館裏の護岸でサオを出してきたので、その模様をリポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・長谷川靖之)

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全日本サーフ大阪協会名人戦

全日本サーフは、全国規模の投げ釣り団体で、最盛期には会員数が8000人を超える時があったと聞いている。投げ釣りの衰退に伴って現在では2000人規模まで縮小してはいるが、それでも釣りの組織としては現在でも日本一の規模の団体である。

全日本サーフは、地域ごとの協会の集合体で、各協会にたくさんのクラブがぶら下がっている。私が所属しているのは大阪協会で、大阪協会傘下に現在では30のクラブがあり、協会の中でいろいろな大会を行っている。

今回レポートする大阪協会名人戦は、大阪協会の中のいろいろな大会で好成績を収めた人や、年間ペナントレースで上位入賞した人だけが参加できる大会で、1年間の大物名人を決める大会である。私のようなド素人が参加できる大会ではないのだが、今年は何の間違いか3月に福島県いわき市小名浜港で釣った51cmのマコガレイが、ペナントレースで上位に入賞したので、参加資格を得ることができた。同じく、全日本キス釣り選手権で上位入賞した長岡さん、今本さんと一緒に11月22日の夜に堺市の自宅を出発した。

全天候型の那智勝浦港でサオ出し

全日本サーフ大阪協会名人戦に参加 投げ釣りでマダイにスズキ【和歌山】勝浦港の釣り場風景(提供:WEBライター・長谷川靖之)

集合場所は、阪和道の印南SA下り線。ここで日付がかわった23日の0時30分からルール説明があり、各自思い思いの釣り場に散っていく。大会のルールは、魚種ごとに指定された寸法があり、釣った魚の長寸を指定寸法で割ったポイント制で順位を決めていく。異種2匹のポイント合計を競うので、まずはポイントで有利なクロダイを狙うべく、大型クロダイの実績が高い古座川河口を目指した。

ところが、現地に着いてみると、河口から少し川の中に入った船着き場の護岸にも波が打ち寄せて水しぶきが上がっている。安全第一でこの釣り場を諦め、全天候型の那智勝浦港を目指した。ここは周囲を山に囲まれた大きな湾で、さすがに穏やかである。釣り座を冷凍倉庫の護岸の両端に取って釣りを開始する。

当日のタックルは、硬調子の投げザオに大型スピニングリールをセットし、ミチイトはPEライン3号を選択する。オモリは遊動式30号でハリス7号、ハリは刺さりのいいユムシコウジ18号とした。エサのマムシをたっぷりと付け、護岸の左端から扇状に3本のサオを投げ分ける。

1匹目はキビレ42cm

最初のサオを回収すると、エサはそのままでエサ取りは少なく、じっくりとアタリを待てそうだ。そして、開始から1時間経過した午前3時に右端の近投したサオからドラグがジ~ッと音を立てて出ていく。ゆっくり待ってアワセを入れると、タイ系の引きが伝わってくる。ギラッとシルバーメタリックの魚体が反転する。きれいなキビレだ。

普段なら抜き上げるところだが、大会の貴重な対象魚ということで慎重にタモに収める。メジャーを当てると42cm。キビレもクロダイとして扱われ、クロダイの基準寸法は55cmなので、ポイント換算すると0.76になる。

大会は異種2匹なのであと1匹違う魚を釣らなければならない。この釣り場はキスの魚影が濃い釣り場なので、仕掛けをキス仕掛けにかえ、エサも太いマムシから、細めのマムシに変更する。するとブルンというアタリでキス19cmが登場。ただ、このサイズでは話にならないので、28cmを超えるいわゆるヒジタタキ級を狙う。

クジラ博物館裏へ移動

しかし、この日はキスの調子はさっぱりで、その後アタリがないまま夜が明けてしまった。同行の長岡さん、今本さんもチャリコや中型のキスしか釣れないとぼやいている。あまりにアタリがないので、午前9時に思い切って場所移動する。少し走った太地町のクジラ博物館裏の護岸に並んでサオを出す。

しかしこちらはウネリの影響か、釣りはできるものの濁りが回っている。この状況で釣れるのかな~というネガティブな予想に違わず、釣れてくるのは小型のカワハギやキュウセンベラだけで、大した追加もなく午後2時に納竿し、審査場所である阪和道印南SA上り線に向かった。

全日本サーフ大阪協会名人戦に参加 投げ釣りでマダイにスズキ【和歌山】審査会場には大きな魚が持ち込まれていた(提供:WEBライター・長谷川靖之)

大会審査は魚種豊か

審査では、さすが大阪協会の名人が集まる大会だけあって、クーラーボックスからは続々と大物が出てくる。主な魚種はマダイ、コロダイ、カワハギなどで、中には紀ノ川まで戻って河口でニベやスズキを釣っている人もいた。

全日本サーフ大阪協会名人戦に参加 投げ釣りでマダイにスズキ【和歌山】上位入賞の3人(提供:WEBライター・長谷川靖之)

<長谷川靖之/TSURINEWS・WEBライター>

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那智勝浦港