秋も深まり紅葉も盛期になった頃、フライフィッシングを楽しむためによく通ったこの村の千早川マス釣り場へ赴いた。腕が鈍っていると思いながらも何年ぶりかで11月20日に相棒と訪ねてみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
千早川マス釣り場
釣り場への道は、緑と色付き始めた樹木、釣り場近くには紅葉の小さなトンネルが我々を出迎えてくれた。千早川マス釣り場は、事務所前がエサ釣り場になっていて、この日も数人がニジマスを狙って竿を振っていた。朝の時点で既に15尾くらい釣っている人がいた。
事務所には食堂も併設されていて、ニジマスなどの塩焼きや唐揚げ、洗い、天ぷらなどを食べることができる。ご飯自体が美味しいのでおにぎりも人気があり、当日も昼ご飯におにぎりを食べて満足だ。
ここから下流へ川沿いに狭い道を下ると、すぐに見えてくるのが団体釣り場、夏は大賑わいを見せる場所だ。さらに下るとルアーフライ専用釣り場に出る。
数回のキャストでヒット
ルアーフライ専用釣り場は上池と下池の二つがあり、いずれも食べ頃のニジマスをメインに、巨大ニジマスや大イワナ、アマゴなどが放流されている。希望すれば、一人計5尾までお土産にできる仕組み。
久しぶりなのでスタッフの田中氏と軽くあいさつをかわして、フライ専用エリア側でキャストを開始したのが10時頃。数回のキャストで可愛いヤツがロッドを曲げてくれた。
この日のタックル
この日の仕掛けはフライロッド8ft、ラインは4番、リーダーはリバージ6X・9ft。ティペットは大物の姿が多いので6Xにした。パイロットフライはニンフのグリーン、フックはマスタッド12番を使ってみた。
とりあえず1尾釣れたので、フライをヘァーズイヤ14番に変更して、即20cm弱のニジマスがヒット。リーリングの最中に50cmを超す巨大イワナがこれに襲い掛かるハプニングも起きた。
大物狙うも・・・
これなら大物も夢じゃないと、ピーターロス似のウェットフライで大物を狙いだしたが、ヒットするのは30cm弱のニジマスばかり。水がきれいなので大物の近くにフライを沈めるが、フライを見て逃げ出す魚もいれば、追いかけてきてもフライの前でUターンしてヒットしそうもない。
考えると、今の時期、大物ニジマスやイワナ、アマゴは抱卵している物が多く、これらは余程の事がない限り、フライには食い付かないと、フライに凝っていた頃に学習したはずだが、すっかり忘れていた。
ニンフの渋茶色で爆釣モード
終了時間は12時の予定、残り1時間となったところで、ニンフの渋茶色、フックを12番に変更して爆釣モードに入った。しかし、フライフィッシングは釣れ過ぎても面白くないのだ。
そこで早朝からロッドを振っている人に声を掛けて、釣果などを聞いたが、写真を撮らせて頂いた釣り人は、TSURINEWSをよくご存じだった。2人ともイワナをゲットしていたので写真を撮らせていただいた。
終了間際の逆転劇
その後、残り時間でイワナを狙うべく、フェザントティルニンフを使って、流れ込みを狙っていると、終了時間ギリギリで良型がヒット。ランディングネットを出す直前にイワナだと分かって、相棒が「粘り勝ちですね」と・・・。
この釣り場は、季節風に弱く、フライができない場合もある。しかし風が強い日でもルアーならできるだろう。大型は12月後半から翌年にかけて良く釣れる事は以前に経験済みだから、新春の初釣りが楽しみなところだ。
<森宮清張/TSURINEWS・WEBライター>