埼玉県鶴ヶ島市にある鶴ヶ島市運動公園内にある太田ヶ谷沼は、ヘラ釣り場として以前から人気。公園釣り場とはいえポテンシャルは高く、トイレが完備されているうえ自動販売機もあるなどファミリー釣行にも好適。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・若松恵治)
太田ヶ谷沼の概況
鶴ヶ島市の台地(標高40~50m)には浅い谷がいくつもある。谷の奥からの流れが地下水として谷頭(やとう)に湧き出し、この涌き水をかんがい用水に利用するために作られたのが太田ヶ谷沼。ただし当時は沼が狭かったため、かんがい用水が不足する事態が多かった。
昭和5年に組合を作り、沼を倍以上に拡大して現在の周囲400mほどの大きさになった。その後、平成15年に環境事業団により太田ヶ谷沼を含めた鶴ヶ島市運動公園として整備され、同時に沼周辺の護岸も再整備された。
釣り場としての歴史は古く、無料で釣り池として開放されている。池にはヘラやコイ、その他の雑魚などが生息。メインターゲットとなるのはヘラで、多くの釣り人に親しまれている。
太田ヶ谷沼のポイント
基本的には西岸から釣り台を使用しての釣りになるが、木製のデッキがある東岸からも釣りは可能。柵があるため釣りやすくはないが、柵をうまく利用すれば釣り台は必要ない。折り畳み式のイスなどでも釣りができるため、軽装備で来ることも可能だ。
太田ヶ谷沼での釣り方
以前は小型が主体で厳寒期でも宙のセット釣りなどでよく釣れていた。だが、現在は尺前後が多くなり、ヘラの大型化によってやや難しい釣り場になっている。ただし魚影はけっして薄くないので、年内はインスタントウドンを食わせにした宙のセット釣りやグルテンセットや、両グルテンでのバランスの底釣りがメインになるだろう。
水深は深いポイントで2mほど。極端に大きな池ではないので、竿は16尺くらいまで用意すればいいだろう。ただし西岸にはサクラの木が池周辺にあり、枝が頭上に張り出した所が多いので、釣り台を設置する際は注意しよう。
エサ
エサに関しては特別なものを用意する必要はなく、使い慣れているものでいいだろう。ただしコイが多いので、極端な太仕掛けだと竿を傷めることもあるので気をつけてほしい。
その他の注意点
リール釣りと魚の持ち出しも禁止されている。また当然ながらゴミの持ち帰りは厳守していただきたい。
公園内には無料の駐車場があるが、利用できるのは公園の開園時間だけ。そのため早朝からは使用できない。沼に近い公園外西側の道路を挟んだ場所に、24時間利用できる無料の駐車場がある。こちらも公園の駐車場で、釣り場にも近い。
<週刊へらニュース APC・若松恵治/TSURINEWS編>
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