休日に家族で回転寿司へ出かけることが定番となっている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回は回転寿司の発祥と今後の進化について紹介します。
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回転寿司の未来予想図
では今後の回転寿司はどのように進化していくのでしょうか?少し予想してみましょう。
さらなるファミレス化
様々なメニューを楽しめる回転寿司チェーン店ですが、近年ではお寿司だけではないメニューが続々と増えてきています。
例えば、新鮮なサカナを使った揚げ物や、アラ(魚の骨)から出汁を取ったラーメンやうどんなどは、お店によって色々な工夫が凝られています。また、ジュースやパフェなどの子供向けのサイドメニューも以前より充実してきています
近い将来、低価格の回転寿司チェーン店はお寿司が食べられるファミリーレストランとして扱われるようになるかもしれません。
海外進出 ホンモノに近づく?
カラフルな巻き寿司、いわゆるカリフォルニアロールなども一般的になりました。最近では、海外でも回転寿司を食べられるようになってきています。ロンドンやNYでも、日本ほど低価格ではありませんが、回転寿司のお店を見つけることができます。ただし、まだサーモンやツナ(マグロ)といったネタが中心で、日本でおなじみのネタを見かけることは少ないようです
これは、サカナの生食がまだあまり受け入れられていないことや、水産系企業の海外進出の遅れが要因と思われます。しかし、訪日外国人数が過去最高を更新している現在、さらなる日本食ブームの波に乗って、これらの課題もあっという間に解決されるかもしれません。近い将来、海外で『日本の回転寿司』を味わうことができるかもしれませんね。
回転しない寿司になる?
以前と比べて回転寿司の注文方法はシステム化により、急激に様変わりしました。20年位前までは、職人さんをぐるりとレーンが囲っており、「マグロ2つとかっぱ巻き1つ」と頼むと、直接手渡してくれていました。
今では、職人さんもいなくなり、シャリ握りマシーンやタッチパネルの導入により効率化がとても重要な要素になっています。
レーンを流れるお寿司には目もくれず、食べたいメニューを頼むシステムが進化していくと、もしかしたら完全オーダー性になり、回らない回転寿司屋さんが現れるかもしれません。
他にもお寿司は回らず、サイドメニューやドリンクだけが回っているなど、システム化が進むことによってお寿司は回らないようになって行くかもしれません。
一方で回転寿司が回っていることで、食欲をそそられたり、非日常感を感じられることも事実です。できれば、回ってるお寿司も生き残ってもらいたいものです。
<近藤 俊/TSURINEWS・サカナ研究所>