ドラゴンタチウオ狙いの6つのポイント実践で大型2尾手中【釣り船愛海】

ドラゴンタチウオ狙いの6つのポイント実践で大型2尾手中【釣り船愛海】

10月27日、徳島・鳴門海峡周辺へ船タチウオ釣りに出かけた。狙いはドラゴン級だ。当日は船長の経験とソナーを駆使して船中で6尾のドラゴンタチウオが登場。レギュラーサイズの数釣りもできて満足な釣りとなった。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)

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船釣り エサ釣り

釣り船愛海でテンヤタチウオ釣行

当日は、午前6時に鳴門・撫養川の乗船場から出航した森英輔船長の操船する釣り船愛海(なるみ)は、8人の乗り合いで鳴門海峡の南沖ポイントに船を止めた。 「はい、やってください」の掛け声でスタート。ポイントに到着してから、タチウオテンヤの仕掛けを取り出し、エサのイワシを巻き付けて海中に投入。森船長の考えは、大きいドラゴンタチウオを釣らせたいし、数も釣らせたいし、みんなに釣果があるようにしたい・・・と欲張りである。

そのために、大間のマグロ船など導入しているソナーを備え付けている。船長の言葉を借りると「魚探で見えるものは過去だが、ソナーではこれから起こる未来が見える」と言う。もちろん愛海には、魚探も装備されているが、真下を映す魚探に映らない魚が、ソナーには映るのである。

「鳴門海峡でソナーを導入している船は、2船くらいしかないんじゃないかな」と船長。このソナーと鳴門海峡の複雑な潮を読む森船長の知識のおかげで、この日はドラゴンサイズが6尾も出た。その内、私も2尾をゲットする事ができて大満足であった。

群れが2層に分かれている

船長のマイク放送は「(ソナーには)80~100mの層と、40~50mの層に魚影が映っています。好きな方を狙ってください。浅い方が手返しが早いですよ」と指示してくれる。そんな時、私はあえて深い方の層を狙う。

なぜなら、経験上深場の方が大きなタチウオが多いように思うからである。もちろん、数を稼ぐなら、浅い方が有利である。この日、ドラゴンサイズが釣れた時も、いったん110mの海底まで仕掛けを落とし、時々誘いを入れながら少し速巻きで誘っていると80mで食ってきた。

ゴンゴン、キューンと言う強烈な引きにスプールが逆転して、竿も大きく曲がった。手に伝わる感触も「お、重い。本当にタチウオかな。他魚かな。サメだったりして」と思いながら、慎重に巻き上げた。海面近くにギラッと姿が見えた時は、「バレるな!」と願いながら、船中に引き上げた。

ドラゴンタチウオ狙いの6つのポイント実践で大型2尾手中【釣り船愛海】指5本幅超えのドラゴン(提供:WEBライター・濱堀秀規)

初心者もアドバイス後に連発

その時には、心臓はドキドキ。「この感覚が若返るのよね」と脳内ドーパミンが出まくった状態であった。これだから、釣りはやめられない。

しかし横に並んだ人は、タチウオ釣り2回目との事で、苦戦していた。「底で、もう少しだけ速巻きにしてみたら」と余計なアドバイスをしてしまったが、それからというもの、その人は7尾連チャン。そして、ドラゴンサイズも追加した。ニコニコ顔でタチウオ釣りの面白さを体感したようだ。

ドラゴンタチウオ狙いの6つのポイント実践で大型2尾手中【釣り船愛海】2回目のタチウオ釣りでドラゴン(提供:WEBライター・濱堀秀規)

ドラゴン狙いの6つのポイント

エサを使ったテンヤの釣りでドラゴンタチウオを狙うには、ちょっとだけ注意する事がある。それを、6つ挙げると、次の通りだ。

1、テンヤを素早く落とす

リールのバックラッシュ防止用のブレーキシステムは使わず、指で調整しながら落とす。これは、早くタナにテンヤを落とすためと、できるだけまっすぐ船の下に落とすためである。仕掛けの落ちが悪くて斜めに落ちていくと、他の人の糸に絡まってしまう。そうならないための対策である。

2、ヒットしたら速巻きしない

魚が掛かったら、あせって速巻きしないで慎重に巻く。なぜなら、「やったー、掛かった、乗ったぞ」と電動リールのレバーを一気に入れて速巻きすると、巻き上げている時に抵抗が強く掛かってバラす原因になるからだ。速巻きはバレるので、たとえ100mの深場から時間がかかっても、慎重にゆっくり巻き上げる事が重要だ。

3、ドラグはやや緩めに調整

リールのドラグ調整が重要。これも、ドラゴンサイズになると引きも強く重いためだ。そこで、ドラグを締めて巻き上げようとするとバレやすい。ドラグが滑って、糸が出ていってもいいので、ドラグは緩めの方が良い。もちろん緩すぎると逆回転していくばかりで、バレに繋がってしまうため、上手なドラグ調整がドラゴンサイズに出あえる確率を上げることに繋がる。

4、エサはイワシがいい

エサはイワシが良い。尻尾にゼイゴのトゲトゲがあるアジより、ゼイゴがないイワシの方が食いが良い。理由としては、ゼイゴがないイワシは、タチウオが食ってきた時に、タチウオに痛みや違和感を感じさせにくく、食い込ませやすいことが挙げられる。

5、テンヤは船長オススメの号数で

船長の言う号数のテンヤを使う。私は通常、操作や誘いがしやすい40号を好んで使っているが、乗り合いなら、船長の言う50号のテンヤに統一する。皆が50号に合わせると、オマツリしにくくなるので、結果として釣る時間が長くなり、ドラゴンと出あう確率も上がる。「50号は重いが、仕方がない」と素直に船長の指示に従う事が大事である。

6、誘い上げはやや速めに

誘う時には仕掛けの巻き上げは少し速めが良い。大きなタチウオは泳ぎも速いので、仕掛けも若干速めに巻き上げる事が、大きいタチウオと出あえる確率を上げることに繋がる。時々、エサだけかじられていたり、取られてしまうのに、アタリが分からないのは、巻きが遅いからである。

誘いを頻繁に入れると、仕掛けは速くなったり、止まったりするので、アタリが分かりやすくなる。しかし、イレギュラーな動きには、標準サイズのタチウオがアタックしてくる事が多いため、大物と出あう確率を上げるには、巻き上げだけで静かに釣る方が良い。最初に底で大きくアピールして、途中は聞く程度に時々軽くシャクるように、優しく誘う方が、大物と出あう確率が高いように思う。

着底ヒットは例外

例外は、テンヤが着底した途端、数回の巻き上げ時にヒットする場合である。この時の魚のサイズは指2~6本幅と、どんなサイズに出あえるか分からない。時には、底ですぐにドラゴンが掛かることもある。

今年のタチウオはドラゴンサイズも釣れるし数も釣れる。もちろん潮によるので、毎日爆釣とはいかないが、鳴門海峡も水温は、まだまだ20度もあって高いし、12月いっぱいまでは釣れ続くと思う。やっぱり釣りはやめられそうにない。

ドラゴンタチウオ狙いの6つのポイント実践で大型2尾手中【釣り船愛海】サゴシもヒットしていた(提供:WEBライター・濱堀秀規)

<濱堀秀規/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り船について
釣り船愛海
出船場所:徳島県鳴門市撫養町