【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法

ニュースで見聞きすることも多い海難事故。自分は平気は絶対ダメ。今回は、海上保安庁職員にライフジャケットの正しい使用方法を聞き、実際に編集スタッフが落水実験を行った。動画も交えてレポートします。

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(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

その他 お役立ち

ライフジャケットの日常点検

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法話を伺った海上保安庁のスタッフ(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

当日話を伺ったのは、海上保安庁第三管区海上保安本部交通部安全対策課 課長・大川仁史さんと安全対策第二係・川道雅大さん。

「膨張式のライフジャケットはあくまでも機械だということを認識しておく必要があります」と大川さん。つまり、いざという時に正常に機能しなければ意味がない。そのため、日常的な点検が必要だ。

【外観】

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法点検風景(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

カバーやベルト部分のほつれや切れていないか、バックル(留め具)が破損していないかチェックする

【気室】

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法膨張装置(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

膨張式は、気質に穴が空いてしまっては浮力が得られないので、実際に膨らませて点検する。空気を抜くときは、製品ごとに異なるが、チューブを折り曲げたり口の部分を押したりして抜く。

【膨張装置】

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法点検窓(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

膨張装置の確認。自動と手動のもの、またメーカーにより細かく違うので、説明書で確認しておく。主な点検カ所は以下の通り。
・点検窓の色(赤や緑、色なしなど)。
・ボンベの封板(先の細くなった部分)に穴がないこと。
・各部品のゆるみや老朽化など

今回編集部でもちこんだライフジャケットをいくつかチェックしてみると、
ボンベは未使用で使えそうなのに、自動膨張のカートリッジがすでに使用済の状態になっているものが見つかった。「あくまでも推測ですが、交換の時にボンベだけしか交換していなかったのでは」と大川さんと川道さん。

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法使用済のボンベの穴(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

自動膨張式の場合は、ボンベとセットで水感知のカートリッジを交換する必要がある。これば点検窓などから色などでチェックできる。誤って膨らませてしまい、以前に交換したことがある場合は、正しく取付けられていないことがありので特に注意が必要だ。

着用方法

〇本体やベルト部分にねじれがないか。
◯体にぴったりと密着するよう着用できているか。
◯襟などが当たっていないか

これらを確認しておかないと膨らんだときの障害になる。また、体に合っていないと落水時に脱げてしまう可能性がある。正しく着用すれば、首上が海面に出て、ちょうど枕のようにライフジャケットが開きフィットする。

また、海上保安庁に2人によると「上着などの下に着ることはお勧めできません」とのこと。よく、レインウエアの下に着ている人を見かけることがあるが、これも厳密にはNG。

その理由は「ベスト式はハーネス機能があり、救助の際に首の後ろなどをつかんでつかんで引き上げやすい構造になっています」と大川さん。落水時に困難になるのが陸や船に再度上がること。その時に、ベスト式のライフジャケットを正しく着用していれば、引き上げやすくなる。また、泳ぐのが困難な場合などをロープを括り付ければ引っ張ることができる。

後程の検証でその効果を実感することができた。

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法ルーズに着用すると脱げてしまう(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

救命浮環

もしもの時は、救命浮環(ふかん)を使用して救助する側になることもあり得る。その為に知っておきたいことは、主に以下の3点。

①どこにあるのか把握しておく(特に船内など)
②ロープの端をどこか(動かないもの)に船上または陸上結び付ける。
③救助が必要な人よりも沖に投げる。沖側から浮環を引いてくれば、救助者がつかまりやすい。

「意外と認識されていないのですが、投げ入れる前に、ロープの端を救助者側に結んでおくことが大事」とのこと。まさにロープが陸や船上とつながる命綱となる。注意したい。

【救命浮環がない場合】

近くに救命具がない場合は、2L以上の大きなペットボトルを利用する方法がある。海保の2人は、「あくまでも救命浮環がない場合の応急的処置ですが・・・」と前置きしたうえ、編集部が手洗いように用意しておいた4Lのペットボトルと、水くみバケツ用のロープを使って5分もかからないうちに簡易的な救命浮環を作成。

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法ペットボトルまたはクーラーボックス(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

ペットボトルは空ではなく、少し水を入れて投げやすくして、救命浮環同様に、ロープを船上または陸上に固定して、救助が必要と思われる対象の少し沖側に投入

【動画あり】海上保安庁職員に聞く『ライフジャケット』の正しい使用方法ペットボトルの口を紐で結ぶ(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大高)

年齢別注意

落水事故の大半を占める高齢者。なぜ高齢者の事故が多いのか、聞いてみた
大川さんによると「落水事故の大半は単独釣行で起こっています。そして高齢者ほど単独釣行が多いというデータがあります。ベテランになればなるほど、過度な自信から事故が起こりやすいのではと分析します」と大川さん(あくまでも個人の見解)

過信は禁物。ベテランこそビギナーに対して安全意識を持つことを示すようなカッコいい釣り人にならなければいけない。

次のページで落水実験の動画を公開!

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