そろそろ正月用のマダイを確保しておきたい……と、思っていた矢先に、釣友からのお誘いもあって11月27日に紀北・加太へ出かけた。
6時に出船し、向かうポイントはコイヅキのシモテ。
マダイ狙いでまずはジャンボイサギがヒット
予想以上に風が強く、まだ潮も少し速いようだが、とにかく釣り開始。
仕掛けは船長のオリジナルで当日は6本バリでハリスは3号。
サオは『ライトゲームBB 73-200/SHIMANO』に、リールは『ベイゲーム 300HG/SHIMANO』、ミチイトはPEライン1.5号。
船宿が準備してくれた『探見丸(ポータブル魚探)/SHIMANO』には、底付近にいい感じで反応が出ており、重点的に反応のある付近を探ると、穂先に反応が出た。
マダイより少し暴力的なアタリの感じと、追い食いしてくるので、多分これはイサギ。
残念ながら途中で1匹バレてしまったが、釣り上げてみると40cm近いジャンボイサギ(イサキ)。
この時期のイサギは脂が乗って食味は最高なのでうれしいゲストだ。
釣友の奥田さんも同じくイサギ。
同じ場所を流しているのに、魚探の反応が出たり出なかったり……。
でかい!……と思って掛かったのは
潮が速いので反応も安定せず、流しかえのタイミングも速い。
何度か流しかえた後、「底から2~3m」と船長の言葉とほぼ同じタイミングで穂先が突き刺さった。
これも明らかにマダイとは違う引きだ。
しかもかなりの重量感。
メジロかブリか?と仕掛けを手繰り上げてくると、背中が黒い。
「ヨコワ(マグロの幼魚)や!」と気づいた瞬間、一気に走られ、あえなくバラシ……。
これでリズムを崩してしまい、この日はなかなかアタリを出せなかったが、釣友の奥田さんは、序盤のジャンボイサギを仕留めた後、マダイにハマチにと絶好調。
調子に乗り過ぎたのか、メジロかブリ、いや、ヨコワらしき魚を掛けたが、一気に走られ、根掛かりでバラシ。
釣れたイサギは自己最高サイズを記録!
朝の時合いが終わるとすっかり潮が動かなくなり、船長はいろいろとポイントをかえてくれるが、どのポイントも反応は薄く、潮の動きが悪い。
「潮が動かんね~」と船長に言うと、「潮の動かん日にくるからや!」と笑われた。
予想しない大物に翻弄された一日になってしまったが、イサギは測ってみると40cmと自己記録更新。
釣友の奥田さんは、仕事のストレスも発散でき、マダイ、イサギ、ハマチとバランスよく釣れて終始ご機嫌。
残念ながら正月用のマダイは次回に持ち越しとなってしまったが、これでまた釣行の口実ができた。
<週刊つりニュース関西版 APC・近藤徳幸/TSURINEWS編>