9月28日(土)、茨城日立港久慈漁港の大貫丸から、今季初となるアカムツ狙いで釣行。情報によると「すでに53cm3kgの大型が釣れている」とのことで、否が応にも期待はふくらむ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・鈴木俊洋)
大貫丸でアカムツ釣行
茨城日立港久慈漁港沖のアカムツは、数こそほかの海域に負けるが良型がそろうので、ファンのハートをがっちりつかんで離さない。私もその中の一人だ。
当日は、港から航程1時間ほどで釣り場に到着。
船宿推奨の仕掛けは2本バリだが、まずはタナを広く探るために枝間を広くとった3本バリを用意(使用時は船長に許可をもらうこと)。
エサはサバの短冊とホタルイカ。単品でもいいが、私は両方を抱き合わせて使用。サバの短冊をチョン掛けにして、ワタを露出させたホタルイカ付ける。この時、キモを潰さないように注意する事が大切だ。
1尾目は50㎝超のサバ
ブザーが鳴り、仕掛けを投げ入れる。水深130mの海底に突き刺さったオモリを引き抜くと、ブルブルと手元にアタリが伝わってくる。
イトフケを取ることもなく仕掛けを巻き上げるが、魚の暴れ方が細かい。「これはもしや?」と思っていると案の定、50cmを超える丸々と太ったサバ。
40㎝超えの本命キャッチ
気を取り直して再投入。根の上に柔らかく溜まった泥がある場所を、アカムツは好むようだ。
刺さったオモリを引き抜いてイトフケを取ったあと、仕掛けがなじむのを待つ。大きく誘い上げ、ゆっくりと下ろす。最初の誘いでガクガクと強い引き。
竿先が大きく引き込まれて「これは本命か?」と思いながら10mくらい手巻きでゆっくり巻き上げる。運がよければ、これで掛かるだろう。電動リールのスイッチを入れて一気に巻き上げる。
よく「最初に暴れて、水深50~60mでもう一度暴れる」と言うが、大型になるとタモに取り込まれるまでずっと動いている。そしてこの魚もそうだ。期待はふくらむがはたして…。
やがて姿を見せたのは、ルビー色の魚体が美しい本命。40cmを超えるなかなかのサイズだが、この海域ではアベレージサイズ。
一番上のハリに食ってきている。大きく誘い上げたタイミングなので、タナは4~5mだろう。通常のタナは海底から1~2mだが、早い時間帯は魚が浮いているようだ。それを船長に伝えてから釣り座に戻る。
活性高く船中で連発!
3投目、4投目と同サイズがヒット。やはり上バリを食っている。この魚は意外と浮く事があり「海底から10m以上、上で爆釣した」と聞いた事があったのを思い出す。
船内のあちらこちらで取り込まれる。私はすでに3尾を手中に収めており、かなり活性は高いようだ。
この日最大45㎝をキャッチ
9時を回るころには、クーラーの中に5尾。
しかし、潮がゆるんだのか食い気はピタリと止まる。これを見た船長は、船を大きく移動させ、カケアガリのポイントを何度も入れ直して、丹念に探る作戦に切り替える。
この作戦は見事にはまり、ぽつりぽつりと上がり始める。私はこの日最大となる45cmをキャッチ。
タナを下げて追釣り
「ラスト1時間です」のアナウンス。この時点で7尾。
周りを観察すると、下バリに掛かっている。そこで、ステイトを短くして2本バリで海底付近を集中して探ることにする。この読みが正解で、1尾を追加。
「あと2尾でツ抜けだ」と気合がはいるが「あと30分で終了にします」のアナウンス。エサを付け直して「頑張ってこい」と送り出すが、底付近を攻めるとムシガレイの邪魔がはいる。時間さえあれば、この魚も嬉しいゲストとして歓迎できるのだが…。