所用で地元神奈川に行くことになり周辺の釣果を調べると西湘サーフでイナダが釣れているということだった。そこで、10月2日(水)釣り慣れた大磯で青物狙いの弓角を使ったサーフトローリングをしてきたので、レポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井 航)
目次
大磯サーフの概要
大磯サーフで青物というと大磯港より西側に広がるサーフがメインとなる。このサーフは小田原まで続く非常に広大なサーフだ。
そして大磯サーフは青物のみならず、サーフで狙える魚に関しては大抵狙うことができる。
まずはヒラメ&マゴチ狙いフラットゲーム
用事のついでということもあり、多くの装備は持てないので弓角をメインにジグやワーム、プラグなどを少しずつ持っていった。
10月2日の暗い間に現地入りし、日が出るまでは地形の把握がてらヒラメやマゴチを狙った。また当日は波足がかなり長くランディングに手こずらないようにランディングをイメージしておいた。このようにイメトレをしておくと、魚が掛かった際に慌てずに済む。特に磯や足場の高い堤防などでは有効だろう。
当日は、フラットに関しては特に反応は得られず日の出を向かえた。
明るくなるとサーフトローリング
日が出てからはタングステンジグと弓角を用いて青物を狙った。西湘サーフではシラスや小さなイワシが多いため、弓角を用いたサーフトローリングが有効でジグよりも釣れるケースが多い。
サーフトローリングは投げ竿を使う方が有利だが、当日はルアーロッドで行った。
ボイル&ナブラ発生で期待度アップ
ベイトボールが出現したり、単発ながらボイルも見える状況で釣り人の活性も高くなった頃にナブラが発生。シラス漁船も岸近くにおり、魚が寄っている可能性が高くなった期待が高まる。
私の右側でナブラが発生し、隣の釣り人がナブラを通すとイナダをキャッチしていた。40cmちょっとだが、遠目からでも丸々としているのがわかるコンディションの良いイナダだった。
ソーダガツオ連発
ナブラが私の前を通るタイミングで上手く弓角を通すと「ゴンッ」という反応と同時に竿が絞られる。横に走ろうとする動きを抑えつつ、波のタイミングを計る。寄せ波にあわせて魚をランディング。
35cmほどのマルソーダガツオだ。狙いのイナダではないが釣り人を楽しませてくれる魚のひとつだ。フックだけ外しすぐに再投入するとまだナブラに間に合い、再びヒット。
文字通り連発だ。無事にキャッチできたのは先程とほぼ同じサイズのマルソーダガツオだった。イナダが釣れる前に、ナブラが落ち着てしまった。しかし今のタイミングで釣れなかった釣り人も多かったためキャッチ出来たのは良かった。
マルソーダは身エサにも活用可能
マルソーダガツオは血合いが多く、ヒラソーダガツオと比べ釣り人から敬遠されがちだが、有効な使い方もある。塩でシメるとサバと同様に身エサにすることができる。
血も多く匂いを良くするのか、穴釣りやぶっこみ釣りなどで問題なく餌にすることができる。もちろん食べてもおいしい魚で、個人的には、竜田揚げがオススメだ。
特に10月後半になると脂も乗り中々の食味である。スーパーなどではマルソーダガツオの名前は聞かないかもしれないが、調べるといろいろな食べ方が出てくるので調べてみるとおもしろいだろう。
ただしヒスタミン食中毒(ヒスタミン食中毒は、ヒスタミンが高濃度に蓄積された食品、特に魚類及びその加工品を食べることにより発症する、アレルギー様の食中毒を指します。*参照:厚生労働省ホームページ(ヒスタミン食中毒について))防止のために血合いを取り除くことを忘れずに。
最後はヒラセイゴがヒット
ナブラが沈んだ後も小さなナブラやボイルが散発する状況だった。波もあるためショゴが狙えるのではないかと思い、弓角で底近くを攻めると狙い通りヒット。
ショゴとは少し引きが違うと思いながら巻いてくると掛かっていたのはヒラセイゴだった。小さいため写真だけとり素早くリリース。あまり狙って釣れる魚ではないがシーバス系も弓角で釣れることがある。
西湘サーフの今後の展望
まだ釣れてもおかしくない状況が続いていたが時間が来たため納竿とした。西湘エリアではシラス次第ではあるが、イナダを中心として青物が釣れている状況続くだろう。
シラスはマイクロベイトになるためジグやプラグだけでなく、弓角があると魚との距離を縮められるだろう。また10月後半からカマスが釣れ出す。弓角でももちろん釣れるが、カマス専用の投げサビキを使うと30分程度の短時間での二桁釣果も夢ではない。
そして水温が下がってくるとヒラメも狙える。基本を忠実に、離岸流や潮目などを中心に探るのが良いだろう。ただ離岸流による水難事故が全国で起こっているので、十分注意してほしい。
オマケで翌日も釣行へ
私はイナダが釣れなかったので、翌日も釣りに出掛けたが、翌日は魚が遠く思うように釣りができなかった。
手前では20~30cm程度のサバがボイルを起こしており、そのサバが釣れただけでだった。投げサビキをしていた人は上記のサバと15~20cm程度のアジも混じるという感じだったったようで、投げサビキもタックルケースに入れておくと晩飯のおかずが増えるだろう。
ちなみに投げサビキにもマイクロパターンの青物がヒットすることもあるが、ソーダガツオのナブラに投げサビキをいれると大変な目に合うので気を付けたい。岸から200m程と届かない距離だったが、巨大なナブラも出現していたため魚自体は岸近くにいるようだった。
日が登るとキス釣りに転向する釣り人も多く見られる。時間があるときは明け方にサーフトローリング、日中はキス釣りという流れもオススメだ。
<永井 航/TSURINEWS・WEBライター>