3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方

3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方

秋はエギングを始めるのにピッタリな季節だ。一年でもっともアオリイカの数釣りが楽しめる。今回は秋イカの生態から最適なタックル、狙い方など詳しくご紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志)

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エギング&イカメタル ソルトルアー

狙うべきポイント

9月から10月上旬の初秋によく釣れる300gサイズはヤズやネリゴなどに食べられてしまうため、それらの青物が入ってこない浅場や漁港内で生活している。青物の活性が低い夜は表層付近まで浮くが、昼間は漁港内の消波ブロックや沈み根、水中に延びるロープなどに身を寄せている。

3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方ポイント例の図(作図:週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志)

一見すると姿が見えないので、障害物の1~2m横にエギを投げ、底まで沈めてから表層1mくらいまで一気にシャクリ上げる。そうすると体を真っ黒にして数尾のイカが追尾してくる。エギに近づいてきても、あえてイカに抱かせないように何度か動かすと、興奮してたまらずエギに抱きついてくる。

3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方沈み根の様子(提供:週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志)

秋イカの釣り方

イカをじらすとエギをしっかり抱いて離さなくなるのでバラシも少ない。エギを動かすときはエビが跳ねるように素早く、イカが抱いたら身切れしないようにゆっくりロッドを立ててフッキングしよう。

3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方釣り方の例(作図:週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志)

初秋は湾内の消波ブロック狙い

消波ブロック周辺で釣りをする場合は10~20mほど先に投げて同じようにシャクリ上げるとよい。秋は春のように底周辺を攻めるよりも、表層までシャクリ上げてイカの追尾がなかったら5m間隔で移動しながらイカのいる場所を見つけるのが数釣りの秘訣だ。イカの群れがいたらそこで初めてイカがスレないようにエギのカラーを替えながら数釣りをしよう。

晩秋は外洋で狙える

晩秋になると青物から食べられない500gサイズに成長し、漁港や浅場にいたアオリイカも次第に外洋へと移動する。そうなると回遊待ちの釣りも有効になる。沖から近づいてくる潮目や堤防の先端にできるヨレを狙って効率良く釣れるようになる。夜釣りの場合は青物の存在は気にしなくてもよいが、昼間のサイトフィッシングを楽しむならこの狙い方を覚えておいてほしい。

初秋は2.5号のエギを中心に遠投や大物狙いには3号。晩秋は3号を中心にイカの活性が良ければ沈下速度が速い3.5号、悪ければ沈下速度が遅い3号スローや2.5号というように使い分けよう。

3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方堤防先端のヨレの様子(提供:週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志)

その他装備など

サイトフィッシング(見釣り)にはキャップと偏光サングラスが必需品だ。アオリイカを誘い出すとき偏光サングラスがあると、水中がよく見える。イカの活性が低いときは水面下2~3mまでしかエギを追ってこないので、偏光サングラスをかけないとイカの存在に気づけない。

イカの姿が見えると反応によってエギのカラーや大きさを替えたりアプローチ方法が変えられるのでエギングがもっと楽しくなる。

3分でわかる『秋イカ狙い陸っぱりエギング』 生態・タックル・釣り方キャップと偏光サングラスが必需品(提供:週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志)

<週刊つりニュース西部版 編集部 河野剛志 /TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年9月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。