残暑が少し和らいだ9月19日、高かった水温がようやく下降傾向になり、秋チヌが動き始めた中紀・由良町糸谷のイカダへ出かけた。今回はカカリ釣り初心者の内田さんも同行して、アタリの多い秋のチヌ釣りを楽しむ事ができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大西与志夫)
秋はカカリ釣り入門に最適
秋はチヌを始め、多彩な魚がアタリを出してくれる、いわばチヌカカリ釣り入門にもうってつけ。そこで今回は、かかり釣り初心者の内田さんにも同行してもらっての釣行。
糸谷の釣りやすさと穏やかさが気に入ってくれたようで、魚影の濃さにも助けられて無事、本命のチヌの姿を見ることができ、キビキビとした快引を楽しんでくれたようだ。
尾張屋で糸谷のイカダへ
由良湾の湾奥に位置する糸谷のイカダは尾張屋が渡してくれる。西以外の3方向が陸に囲まれているため、非常に波静かな場所。そこにどっしりとした安定感があるトイレ、テント付きのイカダが10基浮かんでいる。水深は12~15mで、潮流は比較的緩やかなので釣りやすいのが特徴。
当日の天候は晴れ。気温も湿度も快適で爽やかな秋を感じられて最高の釣り日和。糸谷名物の潜水艦の出航も見ることができた。「今日は釣れそうな予感!」。
当日のダンゴ配合
イカダに上がり、まずはダンゴを竿下へ入れてポイント作り。ダンゴは「大チヌスペシャルハイパー」と「濁りオカラ」のベースに「荒びきさなぎ」を配合。そして「ニュー活さなぎミンチ激荒」とオキアミのすり潰したもの混ぜ込んだものを数個投入した。
当日のタックル
タックルはイカダ用チヌ竿1.5mにナノテック筏ちぬFC1.5号のラインを巻いた下向きリールをセットし、ハリはヤイバチヌ3号を結んだ。
そして、潮の流れや釣り方に対応するため、ハリ上15~30mにはゴムコートガン玉を状況に応じてセットした。
オキアミは取られるが…
釣り開始直後からエサ取りが活発で、毎投アタリがありオキアミが取られる。しかし、コーンやサナギなどにすると、そのまま残ってくる。よくあるパターンだ。
しばらくは打ち返しを重ねて、濁りとまきエサでチヌをポイントまで呼び込む事に専念する。内田さんにも状況を説明して、同様のアドバイスをする。
ビギナーにチヌヒット!
すると午前8時頃、隣で釣りをしていた内田さんの竿が大きく曲がり、やり取りをしている。慌ててタモを片手に海中をのぞき込んでみると、反転するチヌが見えた。早々に39.5cmの良型チヌを釣って本人は大喜び。先手を取られた…。
チヌがポイントに寄ってきている事は確かなので、こちらも潮流やエサ取りの動きを確認しながら、ていねいな釣りを心掛けていく。数十分後、ダンゴからのエサ抜け後、しばらくして穂先がモタレるようなアタリで同サイズのチヌをタモ入れ。
食うタイミングと場所を探る
それからはチヌの群れが居付いてくれたようで、コンスタントにチヌアタリがあった。
ボラやエサ取りの活性も高かったので、ダンゴからのエサ抜けを遅らせたり、中層からの落とし込みなどを試みながらチヌが食うタイミングと場所を探していく。
当日の最終釣果
内田さんも最後まで根気よくダンゴを打ち返して、チヌを追加する事ができ納竿時間となった。釣果はチヌ26~40cmを合計7尾。さしエサはオキアミで6尾、サナギで1尾の結果だった。
秋には2ケタ釣果が続出の糸谷イカダ。現在、尾張屋杯チヌ釣り大会も開催されているので、腕試しと豪華賞品獲得を兼ねて楽しい釣行ができそうだ。
<大西与志夫/TSURINEWS・WEBライター>