8月30日(金)、秋雨前線が関東地方まで延びて曇り時々雨の予報だったが、放水路の水がよく動く大潮の日。「魚の活性が上がるチャンスの潮周りだろう」と判断して、みさお丸の桟橋に釣行した結果、読みは当たって5cm前後のデキハゼ(今年生まれたハゼ)~12cmの良型まで、大中小様々なサイズが入れ食いだった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・木津光永)
江戸川放水路は初心者に最適
千葉・江戸川放水路は、川岸にアシなどの草が生え、自然景観が豊かな釣り場だ。都心から車や東京メトロ東西線を使い、30分程度で行ける便利さが魅力。
ここでのハゼ釣りはタックルが軽量で、購入しても安価で財布にやさしい。釣り初心者入門には最適だろう。
みさお丸で桟橋ハゼ釣り
当日利用したみさお丸は6時に開門。桟橋を進むと船上に建物が設けられた事務所があり、代表にあいさつしてから状況を聞く。「満潮時は受付前の水深約1mのところにたくさんのハゼは見られますが、終日を通して安定する場所は桟橋の曲がり角付近ですよ。」のアドバイス。
当日の天候は不安定
天候は雨、風は朝のうちは微弱だったが、8時ごろから西風が6~7m吹きだし、9時にぱったり止まることはあったが、10時ごろから南風が最大9m吹いた。「屋根がある受付前で竿を出そうか」と思ったが干潮になったら底が出てしまう場所だったので、別の場所に決める。
タックル&仕掛け
自分の左右に同じタックルを出し、2本置き竿で対応するような釣り座を作る。セットした竿はリールタックル、仕掛けはテンビンに遊動イトを通し、小さなアタリもいち早く察知できるようにした。
エサの青イソメは、長さ3~4cmに切って、投げ釣りパウダーのなかに落とす。通し刺しするとタラシは2~3cm、小型のハリ掛りは悪いが、小さいエサはアタリが遠くなる。
早々に両竿にヒット
流心方向へ10mほど投げ込み、ミチイトを張るとすぐにアタリがでる。これを無視して、もう1本のタックルの仕掛けを、先の分よりも下流方向へ同じ位の距離投げ込み、ミチイトを張る。先に入れた仕掛けを回収すると、手元にクックックッとハリ掛りしている手応えが伝わる。掛かったのは体長6cm程度だ。
ハリを外している間に、後から入れた仕掛けにもアタリがあって、先の仕掛けにエサ付けをして投入してから遅れて回収、見事にハリを飲んでいて、アタリが多いときの2本竿はかえって能率が悪いと認識する。さらに手先の不器用さがともなうので、自分が10尾を数えるころには、うまい人なら20~30尾は上げているだろう。
ポイントによっては大物も
時折、置き竿を引ったくる様なアタリ。リールを巻く途中では格段に強い手応えで10~12cmが掛かることも。
私より先に別の場所で釣りを始めていた三富さんはここの常連で、チョイ投げタックルを流心方向と岸方向へ1本ずつ投入。「私は置き竿で釣っています。内側の方が型はいいみたいですよ。」と体長15cmの大型を見せてくれた。
私の釣り座は入れ食いだったが、8時ごろから、正面から吹きつける風雨が強まる。我慢できなくなって、風を後から受けられるような別の場所に移動。こちらもアタリはでるが、カキ殻と思われる根掛りが多発。
10時ごろに風雨は止み、最初の場所に戻ると再び入れ食いに。掛ったハゼをタイワンガザミというカニが横取り。重たくなった仕掛けを慎重に巻き上げると、甲羅幅17cmを1尾ゲットすることができた。
まだまだ楽しめる!ハゼ釣りに挑戦しよう
11時ごろに干潮を向かえ、その後はクッションシートが飛ばされてしまうほど南風が強まり、釣り座から上流に向かって仕掛けを入れる。
上げ潮になってからは型が小さくなり、13時に納竿。釣果は5~12cmが93尾とタイワンガザミ1尾だった。
代表のコメント
「きょうはあいにくの天気で釣りづらかったですよね。ナギなら数がもっとでたでしょう。桟橋釣りはチョイ投げタックルを使えば10月下旬まで楽しめます。それ以降はボートに分がありますよ。」
<週刊つりニュース関東版 APC・木津光永/TSURINEWS編>