秋のダム湖でヘラブナ釣り 尺2寸前後がコンスタントに【奈良・布目ダム】

秋のダム湖でヘラブナ釣り 尺2寸前後がコンスタントに【奈良・布目ダム】

9月5日、釣友の中島、原田両氏と釣り歴2年の高浦君の4人で、奈良の布目ダム(副ダム)へ赴いた。午後からは雷雨となり早めの撤収となったが、釣果は35~37cmの良型ヘラを18匹と納得いく内容となった。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・久保一美)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

布目ダムでヘラブナ釣り

当日は平日であったが、本湖には先客が釣り支度中であった。しかし、今年の春には7tという大量の放流があったことから、ポイントには事欠かない。夜が明けきらぬ午前5時、副ダムのポイントに到着。我々の入釣した場所は東に背を向けるので、大変涼しいポイントである。

副ダムは上流から布目川が流れ込んでいるため地ベラが多く、さらに3月にはこの狭いエリアに2tの新ベラの放流があったため魚影は申し分なし。難点があるとすれば、「かかり場が少ない」ことだろう。とりあえず、釣り台をセットして、まずは大切なエサ作りだ。

当日のエサは、凄麩400cc、ガッテン200cc、グルバラ200cc、水200ccをブレンドし、4~5分水を吸わせたものを使用した。エサに吸水させている間に、ウキ調整を済ませ、午前6時に第1投。

秋のダム湖でヘラブナ釣り 尺2寸前後がコンスタントに【奈良・布目ダム】当日の仕掛け(作図:WEBライター・久保一美)

ジャミに耐えてエサ打ち

3投目から早くもジャミのモロコ、ハス、ブルーギルのオンパレードだ。狙っているタナは1.5本(約1.5m)、水深は3mであることから、ヘラのタナが深いのかと思ったが、とりあえずヘラの触りが出るまで十分なエサ打ちをすることにした。

エサボウル2杯目でようやくジャミのアタリも弱々しくなり、ウキがしっかりなじむようになった。時折カラツンもあり、タナ、エサが合致していることが分かった。

エサに芯を出し1匹目をゲット

手水でエサに芯を出して打つと、ウキのトップ先端1節から少し返り、ツンと2節ほど入った。待望の1匹目が乗った。姿を現したのは、尺2寸(約36cm)だった。

秋のダム湖でヘラブナ釣り 尺2寸前後がコンスタントに【奈良・布目ダム】1匹目のヘラ(提供:WEBライター・久保一美)

その後、連発とはならないが、ジャミも収まりコンスタントに35~37cmが乗ってきた。

ただ、11時ごろからヘラが徐々に上ずり、スレが多くなってきたため、エサを変更する。凄麩200cc、ガッテン400cc、グルテンダンゴ100cc、スーパーダンゴ100cc、水200ccとし、さらに芯が残るのを重視した。

芯の残るエサで上ずりに対応

これが正解で、上層部のヘラを落ち着かせ、しっかりエサをなじませると、再度気持ちのいいチクッ、ツンと、全てセンターバッチリで食ってきた。

午前中は40cm級こそ出なかったものの、自分の思った通りの釣りで35~37cmが11匹の釣果を得て、ランチタイムとした。一日粘れば40cm級が2~3匹は出るので、後半戦に期待した。

秋のダム湖でヘラブナ釣り 尺2寸前後がコンスタントに【奈良・布目ダム】ヘラを手に私(提供:WEBライター・久保一美)

雷雨のため早上がり

13時前、タナ、エサは変更せず再度エサを打った。5~6投で快いアタリで36cmが釣れたが、急に風が強くなり、西の空を見ると曇天。天気予報通り午後からは雷雨!

雨は心配ないが雷予報なので、午後2時30分に納竿した。

午前中のエサ効果もあり、私は納竿までに7匹を追加した。釣友たちは6~11匹の釣果であった。

秋のダム湖でヘラブナ釣り 尺2寸前後がコンスタントに【奈良・布目ダム】釣友の仕留めたヘラ(提供:WEBライター・久保一美)

釣果のカギと今後の予想

なお、この日の釣果のカギとなったのは、ジャミを考えずタナは一定で狙ったこと(上下移動は禁物)、両ダンゴで、しかも手水でエサに芯を作ったこと、ウキのバランスを時間を費やして調整したことだ。

今後、12月の中旬までは両ダンゴで十分釣れる。ポイントにもよるが、タナは1.5本から2.5本、サオは13尺~18尺がいいだろう。釣果アップの秘訣は、設定したタナに十分なエサを打つのと、上ずったヘラにタナを合せない、両ダンゴ時のエサとして「芯を出す」ことである。

<久保一美/TSURINEWS・WEBライター>

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