今年は梅雨が長く、明けてから猛暑が続き、釣行当日の8月18日もかなり暑い一日となり、台風の影響がどれほどなのか、真水が入り水温に影響があるのか心配だったが、結果的にいい方向になった釣行だった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・C☆MAX・橋本直)
小田の浜イカダでダンゴ釣り
当日のポイントは小田の浜イカダ。水深がかなり浅く5mほどなので、タックルはミドルセッティングで挑んだ。
まずしっかりダンゴでポイントを作り、エビのエサからスタートしていくが瞬殺。数回試したがエサ取りのフグが高活性で、ハリばかりがなくなっていくので、サナギやコーンをメインに時折丸貝、あえて軟らかいエサのローテーションを小まめに繰り返していく。
サナギも、かけら、粒、2粒、コーンも刺し方を変えてみたりするが全て瞬殺。ここでダンゴの打ち返すピッチを速め、ボラを安定させてクロダイのスイッチを入れていくしかない。
たまにしかアタらないボラを安定させるべく、ダンゴの投入スパンを短めにして、しっかりボラを居着かせていく作戦で攻めていく。
銀鱗元気いっぱい!引き込みを堪能
午前10時すぎ、サナギのエサでアベレージサイズの30cmオーバーがヒット。小田の浜では、普段は潮流が緩めなのだが、当日は雨の影響か潮が滑り、なかなかラインが安定しないので、ガン玉を打ったり外したり。ラインテンションに気をつけながら、エサをローテーションしていった。
サナギ、コーンのエサで忘れたころにアタリが出て、午前中は4匹。昼からは風も出て多少過ごしやすくなるなか、アケミ丸貝でガツガツしたアタリ。穂先が押さえ込まれてヒット。30cm半ばだが、このころから時合いは短いがアタリが出ればスパンが短くなり、サイズもアップしてきた。
潮を見ながらガン玉を替えたり外したりして、ラインを潮にシンクロさせていくと、コツッとしたアタリから穂先が力強く入るアタリで拾っていく。40cmアップから40cm前後と一番引きが楽しめるサイズで、非常にパワフルだ。
しかし、相変わらずエサ取りは非常に活発で、丸貝もフグが割るほど。クロダイの捕食のタイミングがないのが一番の原因かと思うが、エサが残っている間が少し長く感じる時がチャンスで、かなりの確率でクロダイがアタックしてくる。
当日の釣果と今後の展望
夕方もサイズは安定し、40cm前後のクロダイが顔を見せてくれる。マダイやアイゴ、中層にはシオもいて、にぎやかな夏の海だ。
この時期はエサ取り対策がキーポイントとなるが、ダンゴを打つか打たないか、どのスパンで打つか、打ち続ける方がいいのか非常に難しい。正解はないのかもしれないが、当日はしっかりダンゴを打ってポイントを作り、エサ取りもうるさいが我慢しボラを安定させ、クロダイのスイッチ待ちの釣りが良かったのではないだろうか。
これから秋に向かっていく。秋といえば、数年前まで数釣りシーズンで2ケタは当たり前で3ケタを目標にしていたが、ここ数年は海水温が年中高く、それに伴いエサ取りも活発。なかなか数を伸ばせないのが現状だったが、一番クロダイに出会えるチャンスが高い時期に間違いない。
9月はまだ気温も高いので暑さ対策を万全にして、パワフルな引きを堪能してほしい。なお、当日の釣果はクロダイ27~42cmが13匹だった。
<週刊つりニュース中部版 APC・C☆MAX・橋本直/TSURINEWS編>