マゴチはエサやルアーで狙える人気ターゲット。水深10~20mほどの砂地や砂泥底に生息している。フラットフィッシュの名の通り、平べったい独特な魚体をしている。エラブタには硬いトゲを持っているので扱いには注意したい。
(アイキャッチ画像提供:長岡丸)
『照りゴチ』について
真夏のこの釣りは「照りゴチ」と呼ばれ江戸前の風物詩的存在になっている。甘みのある白身は高級魚の名に恥じぬ絶品。刺し身や煮物、バター焼きなどで満喫できる。
東京湾ではエサ釣りが主流だが、ルアーを受け付けている船宿もある。希望の場合は予約時に相談しよう。
鶴見潮見橋の新明丸では8月20日、60cm級を頭に0~5尾。
金沢八景の弁天屋では午後からの半日船で出船中。
タックル
エサで狙う場合の基本的なタックルを説明しよう。
置き竿
船の揺れを吸収できる6対4調子で2.4~3mの専用竿がいい。メバル用で代用可。ただし軟らかすぎるものはアワセが効かないので初心者には不向き。
手持ち
扱いやすくタナ取りが苦にならない1.8~2.1mで7対3調子の専用竿やライトゲーム用、シロギス竿が好適。ほかに和竿や手バネ竿で釣趣を味わうのも面白い。
リール
小型両軸がメイン。ドラグ性能がいいものを選び、PE1~2号を100mほど巻いておけばOK。手バネ竿ならナイロンラーヂの5~6号を使う。
中オモリ
三日月型オモリや、イカ用などシンプルなものが潮に流されにくく人気がある。鋳込み天ビンを使う人もいる。オモリは10~15号が基本。
ハリス
フロロ5~6号を1.5~2m。
ハリ
活エビを使うならマゴチやスズキの16~18号。普通はチモト下にヒューズを5~10回巻きつけ、海底でエビを安定させる。平打ちでヒネリがないハリなら不要。一方、ハゼなどを使う時は、カイズ14号やヒラメ16号、チヌ6号前後がいい。
エサ付け
ハゼなどは、口からハリを入れ上アゴへ掛ける。体の中心線から外れると水中で回転したりするので気をつけよう。