だいぶ夜明けも遅くなり、ほんの少し秋の気配を感じるようになった8月25日、兵庫県・神戸の垂水一文字にグレを狙って、釣友の薦田氏と笹氏の3人でフカセ釣行へ出掛けた。まだまだ暑い夏の波止であったが、暑さも忘れてシャープな引きを存分に味わうことができ、17匹のグレをキープすることができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・谷脇英二郎)
垂水一文字でフカセ釣り
当日は船長丸渡船にお世話になり、6時前に受け付けと船長へのあいさつを済ませて船に乗り込んだ。船はルアーやサビキ釣りなど満船になるほどの釣り人で賑わっていた。
港を出て5分もかからないくらいで垂水一文字に到着。東側の灯台付近に釣り座を構えて仕掛けの準備に取り掛かった。当日のまきエサはマルキユーV9徳用にパン粉と米ヌカを混ぜ合わせたもの。さしエサは生オキアミのSサイズとスーパーハードのSサイズ、ムキミを用意した。
1投目から20cmほどがヒット
私は灯台の下に釣り座を構え釣りを開始した。まきエサをまくと20cmに満たないグレが大量で、いまにも水面を割って出そうな勢いでまきエサを拾っている。さらにサヨリも多く、小アジの姿も確認できた。
1投目から20cmほどのグレが釣れてくるが、キープは23cm以上と決めているのでリリース。遠投でサイズアップを狙うと25cmが2匹釣れたが、横風が吹きつけラインが取られてなじみ難いので、足場が低くラインが操作しやすいテトラへと釣り座を移動した。
こちらも状況は先ほどと同じで、表層にはサヨリが多く、ハリスにオモリを打たないとこれにエサを取られてしまう。そこでハリ上にジンタン5号を打ち、少し早めにさしエサを沈めるイメージで釣ることにした。すると高確率でグレがヒットするようになった。
良型の捕食にタイミング合せ30cm超
さらに良型が捕食するタイミングに合わせてまきエサとさしエサをを同調させるように狙う。するとウキがユラユラと海中へ消えていくアタリ!
アワせた途端猛スピードでテトラへ突っ込んでくる良型特有の引き。サオでタメて浮かすが、なかなか浮いてこない。
一度テトラに張り付かれてしまったが、いったんラインテンションを緩めて少し待機。その後ゆっくりテンションをかけると浮いてきた。すかさずタモへ収めたのが、当日最大の30.5cmのよく肥えたグレであった。
そしてその後にもう一回り良型のグレも掛けたのだが、最後の突っ込みでテトラに擦れてラインブレイク。グレの姿が見えただけに悔しいバラシであった。
釣友たちも本命を攻略
灯台で竿を出していた薦田氏と笹氏もグレを釣り上げて、薦田氏はグレに交じって46cmのマダイのお土産も釣り上げていた。
この日はテトラ際にコッパグレやエサ取り用のまきエサを打って足止めし、遠投で遊泳力のある良型グレを走らせて釣るとアベレージサイズがよく、23~30cmがよくアタってきた。
納竿間際には垂水特有の波立つほどの激流が流れ始めたので、すかさず狙ってみた。本流筋や引かれ潮と潮壁など磯釣りのようなシチュエーションが体感でき、ここでも少しの時間だがグレの魚信を楽しむことができた。
納竿の13時までに17匹キープし、暑さも忘れグレのシャープな引きを存分に味わうことができた。今後季節が秋に近づくにつれ、グレ釣りシーズン本番となるので、皆さんもグレとの駆け引きを楽しみに垂水一文字へと出掛けてみてはいかがだろう。
<谷脇英二郎/TSURINEWS・WEBライター>
船長丸渡船