例年、安定した釣果がでている東京湾のタチウオは今季も順調。エサもルアーも大盛況だ。そんな中、ルアータチウオの禁断症状に苛まれているのが、5代目アングラーズアイドルの『ぶんちゃん』こと石川文菜さん。今回は、彼女の令和初のタチウオジギングゲームに密着。東京湾横浜山下橋の渡辺釣船店から出船だ。この模様は、釣り専門動画配信サービス「TSURIKO」でも配信中!
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版・大谷俊夫)
目次
石川文菜さんがタチウオジギングへ挑戦
7月末、東京湾横浜山下橋の渡辺釣船店にて、5代目アングラーズアイドル『ぶんちゃん』こと石川文菜さんがタチウオジギングに挑戦した。
カメラの前で、ドラゴンを仕留めなくてはならないプレッシャーはかかるが、とにかく楽しみな様子だ。出船2時間前の5時からせっせと準備開始だ。
釣り専門動画配信サービス『TSURIKO』
当日、合同取材を行う事になったのが、会員制の釣り専門動画配信サービスの『TSURIKO』。
誰でも楽しめる無料情報ポータル&月額制の釣り動画配信サイトで、2019年3月4日のサービス開始と共に、その動画数や公開頻度が話題になっている。月額980円(税抜)で釣り動画が見放題のネットサービスだ。入会後30日間は無料体験可能で「超」お得!9月現在、200本以上の動画が見放題。さらに、毎月30本の新作がぞくぞく公開中。
そんな注目サービスの取材も入っているとあって、石川さんの気合は十分だ。
当日のタックル&ジグ
タックルは図のとおり。メタルジグはジャッカルのアンチョビシリーズを各種用意。タイプ0~3があり、それぞれ特徴的な動きをする。カラーを含めたルアーセレクトが釣果を左右するセレクティブで攻撃的なところが、この釣りの魅力だ。
ロッド GSW-C66UL/ジャッカル
リール グラップラーBB 201HG
ミチイト PE0.8号
リーダー フロロカーボンライン20Lb
バイトリーダー フロロカーボンライン40Lb 1.5m
※…ミチイトとリーダーはFGノット、リーダーとバイトリーダーは電車結びで接続
当日の状況
石川さんを含めた撮影グループは右舷トモへ。梅雨時期らしく空はどんよりと曇り、時折、霧雨が舞う。7時に出船。航程40分ほどでポイント着。
濃い霧のなかのタチウオ船団は、かすんで見える。まるで幽霊船が浮かんでいるような光景は、幻想的で美しい空間になっている。攻める水深は70m前後。深くはないが、浅くもない。
メタルジグの重さは、潮流や水深から、船長が判断して指示をくれる。オマツリ防止のためにもこれは必ず守ろう。重さが決まったら、どのような動き、どのカラーが正解なのか、いよいよタチウオとの知恵比べが始まる。
キホンのワンピッチワンジャークから
石川さんはまず基本的な方法で開始。全種の基準となる万能ジグ「アンチョビメタル・タイプ0」をチョイス。
オーソドックスな動きをするルアーに対して、魚がどのようなバイトをするか把握、その後の作戦につなげていく。誘い方はワンピッチワンジャーク。
カラーは「釣友たちが、最近好調だと言っていたので」とピンクをセレクト。レンジを探りながらカメラに向かってコメントをしていると、船中で次々にタチウオが舞う。活性は悪くなさそうだが、石川さんの竿は曲がらない。
ジグの変更で1尾目をキャッチ!
そこで、ジグをタイプ3にチェンジ。すこしおとなしい動きを演出して誘ってみる。「最初は意識してひん繁にジグを替えます。とにかくヒットルアーを見付けないと」と、石川さん。
替えるときは、それまでとはまったく違う動きをするジグを選ぶという。魚はタイプ3にも興味を示さない。少し焦りながら、リアバランスのタイプ1に変更。これが正解で、当日の1尾目をゲットする。「ズシンとくる引きが大好き」と言いながらやっと笑顔を見せた。
正解不明の迷路へ・・
釣れたジグで続けると、掛からないもののアタックはある。「やっていることは正しいはずです!」のポジティブな石川さん。
「アッ、やられた!」の悲鳴。
リーダーからスパッと切断されている。タチウオジギングのアルアルであるが、「私のルアーが・・・」と、ついつい漏れる恨み節。この後、何が正解か分からなくなる迷路へ迷い込んでしまう。石川さんは「一度、リセットします」とタイプ0のジグに戻す。
パターンは「おとなしい動き」
気分の切り替えはうまくいき、ぽつぽつ取り込んでいくが「数釣ることは目標ではない」と言う。ていねいに誘い、うまく口にフッキングさせることが目標だという。
時折、スレ掛かりする魚はいるが、確かに口へのフッキング率はとても高い。ルアーの特長に合わせた、確実な誘いを展開している証拠だろう。この魚はジグが落ちていく動き、いわゆるフォールに反応することが多い。
しかし、この日は「落ちていくときには全然反応はないな、上げているときばかり食ってくるな」と石川さん。魚のアタックパターンと、活性から「おとなしい動きに反応がいい」と絞り込み、タイプ3を中心に使用していくことに。
指5本級ドラゴン登場!
9時前、走水沖へ移動。ここは潮が速く、ポイントも先ほどより深い。ジグを150gに変更して挑むが、2~3回連続してバラシが発生。「ん~?」と悩んだ末、リアフックを少し小さく交換。
これがビンゴで次々に掛かりだす。面倒くさがらずに、こまめな対応がとても大切だ。
「タチウオの歯はとても鋭いですから、フックはすぐにダメになります。理想は3~4尾掛けたら交換」とのこと。このエリアの魚もあまり大きく動かさない、小刻みなアクションに好反応。
すると、石川さんの竿が大きく曲がり、派手に引き込む。期待の目を浴びながら上がってきたのは指5本級のビッグワン。適切な攻略で狙いのサイズをゲットした石川さんは満面の笑みだ。