アブラボウズ、カンナギ、モロコなどと肩を並べる大型魚イシナギ。狙って釣ることが難しく、ゲストで釣れることが多い。そんな魚を専門に狙える、茨城・日立港久慈漁港のモンロー号から8月4日(日)、乗船し取材した。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版 四家 匠/TSURINEWS編)
釣り方のコツ
船長は「竿を手で持って、せわしなく誘っている人はあまり釣れない。前アタリにアワせてスッポ抜けたり、強くあおって高切れしたりする人が多い」と教えてくれた。
「メバルもそうだけど、最近の魚は誘いをいれると警戒するのか釣れないことが多い」と香取さんたちは口をそろえる。
この釣りのコツは、タナを取ったらあまり仕掛け(エサ)を動かさないこと。前アタリではなく、竿に重みを感じてから巻き上げを開始するといい。
ドラグセッティングは大切で、しめ過ぎるとハリス切れやバラシの原因になる。緩すぎても根に潜られるリスクがあるので、魚が暴れたら少しイトが出るくらいのセッティングがベスト。
群れで動くイシナギ
途中、沈黙の時間帯はあったが、このあとポツポツと上がる。この釣りが面白いのは、数尾の群れで動いているので、1人掛けるとほぼ同時に何人かにアタリがでるので油断は禁物だ。
「昨年、友人と来て釣れなかったので、今年は1人でリベンジに来ました」と話す岡部さん。二年越しで釣り上げた1尾に笑みがこぼれる。
船中最大8㎏が登場!
後半になると清水さんたちと訪れた斉藤さんが戦闘開始。竿が海面に突き刺さる。
慎重に釣り上げたのは6kg級。「引きが強く、初挑戦で釣れて嬉しい」と感想を述べてくれた。
終盤、大物好きで銭洲遠征や新島沖のキンメ釣りに行くという古川さんが「回収した瞬間にきました」と、船中最大となる8kgをゲットし、帰港となった。
当日の船中釣果
釣果は8kg頭に0~3尾、船中15尾。ゲストに3~4kgヒラメやクロソイ。ハリス切れやバラシが多数あった。
船長お勧めの食べ方
船長お勧めの食べ方は握りずしとしゃぶしゃぶだが、刺し身や煮付け、焼きと、何にしても美味しいそうだ。
ただし、肝臓にはビタミンAが大量に含まれているので食べないこと。中毒をおこすことがあるので注意してほしい。
今後の展望
「エサはスルメイカを配っていますが、ほかのエサを持ち込んでみてもいいでしょう。イワシなどが定番です。エサだけ取られることがあるので多めに持ってきてください。
10月までが釣期で、今後は型がよくなって、30kgクラスが掛かります。
<週刊つりニュース関東版 本紙・四家 匠/TSURINEWS編>