タイラバゲームで80cm頭に大型マダイ連発【福岡・セカンドステージ】

タイラバゲームで80cm頭に大型マダイ連発【福岡・セカンドステージ】

同調の釣りとドテラ釣り、当日はどちらが効果的か検証するためにも福岡県宗像市・神湊港のセカンドステージでタイラバ釣行へ赴いた。80cmや70cmの大型マダイもヒットし、充実した一日を過ごした。

福岡県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・庄山英伸)

アバター画像 TSURINEWS編集部

オフショア ソルトルアー

セカンドステージにてタイラバ

マダイが口を使うのは、投入直後3回目までは同調の釣り(ドリフト)、角度が鋭角になるのはドテラ(300mドテラ)。その日、どちらが良いのかは潮の流れとマダイの活性次第だ。7月中旬、それを検証しつつ福岡県宗像市・神湊港のセカンドステージでタイラバを一日中楽しんできた。

マダイが口を使うのは、投入直後3回までの誘いか、もしくはラインを出して角度が鋭角になった時だ。「ラインを出すと着底の確認も困難ですが頑張ってください」と、森下船長がアナウンスする。

ポイントは水深65m前後、船長のアナウンスでは「アフター回復後、一時的に魚が集まり通過していくところ」との話。

回復型のマダイを狙う

実際釣った魚の腹には、私たちがそう呼ぶ〝鯛虫〟(タイノエではない)がたくさん入っていた。このベイトを捕食しつつ、回遊してきたイワシなどを食べ、体力の回復を行っているマダイたちを狙うポイントだ。

マダイの周年の行動パターンを熟知している船長のポイント選びにはちゃんと根拠があり、毎回うなずける。

その情報で、誘いにもプランが立てられ、狙って釣れるマダイを狙える。船長によると「タイラバヘッドのウエイトは重くしない方がいいです。ドテラで狙う時も、なるべく軽いものの方がいいです」とのこと。

そこで60gから始めて、潮が走ったり風が強くなれば、その時点でウエイト増減も考え、とりあえず投入。

当日の状況とタックル

タイラバゲームで80cm頭に大型マダイ連発【福岡・セカンドステージ】当日のタックル(作図:週刊つりニュース西部版 APC・庄山英伸)

釣り初めが満潮前の緩みかけだったこともあり、同調にも300mドテラにも反応は薄い状況だった。この時、ドテラだと船は潮の流れと逆方向で、ラインはあまり出ていかなかった。

しかし、これも状況の変化で、刻一刻と変化することを考えてほしい。

例えば、流れが強ければラインやタイラバが潮を受けて押されるし、風が強ければ船が動き、ラインがスプールから引き出される。目まぐるしく変化するので、その対応は経験がものをいう。

そして、風の強さが変化した時にラインが出ていったのでチャンスと感じ、より丁寧な着底と即リターンの巻きを心掛けていると、20巻きでバイトがあり、さらに10巻きしたところで3kgが乗った。

ラインは180mほど出ていたので、魚体以上に抵抗は強いがドラグを滑らせながらまずは無難にキャッチ。

当日最大の80cmオーバーを好捕

その後、同じようにして240m出したところで、60巻きした時に何の前触れもなくガツンとバイトがあり、そのままドラグが滑った。

ここで水中のイメージを解説すると、いわゆる二枚潮の現象は出ていた。海底付近は動かず、中層15mくらいから上は本来流れる方向に流れ、またその上は流れる速度が弱かった。そのようなこともあり、ドテラでは常にテンションがかかり、ハリをくわえたマダイの動きも克明に判断できる。

これが、当日最大魚80cmオーバーになった。

タイラバゲームで80cm頭に大型マダイ連発【福岡・セカンドステージ】大型80cmオーバーの大ダイ(提供:週刊つりニュース西部版 APC・庄山英伸)

下げ潮で連続ヒット

その後、同船者もぽつぽつ拾っていく。森下船長は「下げ潮がしっかり動きだし、巻き始めからトルクを感じたらチャンスです」とアナウンスするが、その時間は正午すぎにきた。

連発ヒットや同時に複数ヒットなどで賑わったが、私は300mドテラを再現してマダイを狙っていると、今度は40巻きでヒット。これもなかなか手元に寄ってこない。うまくいなしてキャッチしたのは70cmオーバー。

当日のポイント

同船者の1人と話して確認したが、満潮から下げに変わった時に、ある誘い要素が変わった。当日、全員のヒットタイラバを見ていたが、共通する要素はあまりなかった。

私自身、最初はカーリー系、次はストレート系と良型マダイにネクタイやヘッド、カラーへの固執は見られない。ただ、最初のサイズの時とその後では巻き速度が大きく変化していた。これもドテラに見られる傾向だが、潮の流れを考慮すると理解できる。

70cmオーバーの時は、ほかのいいサイズなマダイのチェイスはあった。しかし食い込まない。そこで巻き速度を速めた。するとしっかりバイトしてきた。

こうして状況判断しながら行うタイラバは、決して落として巻くだけのタイラバでは答えが出ない釣りだろう。森下船長はお客さんを見て的確なアドバイスを言っている。

また、ドテラでの操船が主なので、釣座の優劣は少ない。考えるタイラバのステップアップを目指してみてはいかがだろうか。

<週刊つりニュース西部版 APC・庄山英伸/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
セカンドステージ
出船場所:神湊港
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年8月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。