ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】

ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】

大サバ到来の吉報が松村渡船から発信。「いつ行く?今でしょ!」急遽、8月2日に釣行してきた。本命の大サバこそ1匹に終わったが、落とし込みタックルを使い、見えチヌを攻略。お土産もバッチリの釣行に。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)

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松村渡船で情報収集

松村渡船は発信している情報の量・質ともに充実している。電話問い合わせは必要最小限にとどめ、SNSで事前情報収集して、船長からの当日情報を得るのがお勧め。

情報によると、大サバは小魚のベイトに付いており、ジグサビキが有利。単純なウキサビキ釣りでは厳しく、エサ釣りなら可能性はあるとのこと。タナは上層中心とのことだった。

船長からは釣況情報に加え、猛暑対策としてお茶やスポーツドリンクなどを4Lぐらい持参して、十分な水分補給をするよう釣り客全般向けに注意があった。

ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】ポートアイランド沖一文字東向き(提供:WEBライター・伴野慶幸)

ポートアイランド沖一文字へ

当日は松村渡船の平日専用の出船場に深夜1時半ごろに到着。この時期の渡船は好況と猛暑も考慮して、平日は深夜出船の午前中引き上げという特別ダイヤになっている。始発便は出船済みで、2番船は私たち20人ほどを載せて深夜3時に出船した。

大サバは沖側の波止が一番釣れているということで、ポートアイランド沖一文字に渡ることにした。

ここはルアーマンのメッカ、一番人気の沖波止だ。神戸港の湾内・ポートアイランド2期区の東端から、東西に伸びる全長600mの防波堤。基本的に平坦で幅広く、海面からの高さも、さほどないので、足場がよく釣りやすい。ただし、中央付近に大きな窪みがあり、東側と西側は分断されていることから、船着き場は東端と中央の2か所になっている。

私は中央の船着き場で降りる。既に多くの釣り人が渡っていたが、辛うじて中央の分断箇所付近に釣り座を確保できた。後から釣り場に入る人は、先客との間に距離をある程度空けて、「ここに入らせてもらってもいいですか?」と一声かけたい。割り込みと思われてしまってはトラブルのもと、混雑時はこの一声が大切だ。

ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】ポートアイランド沖一文字西向き(提供:WEBライター・伴野慶幸)

ウキサビキ釣りのタックルとエサ

大サバはルアーやジグサビキで釣れているとの情報だが、ルアーは門外漢の私、ウキサビキ釣りで狙うことにした。

ウキサビキのタックルは、軟らかい投げ釣り用のサオにスピニングリール、ミチイト6号に遠投サビキ用の20号遊動ウキをセットし、大サバに適した太イトサビキと重めのドンブリカゴを接続する。

ウキ下は1~3ヒロの間で適宜調節。まきエサのアミエビに加え、サビキのハリの一部にオキアミを付けると釣果があがるということで、若干量のオキアミも購入した。

ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】当日の仕掛け(提供:WEBライター・伴野慶幸)

保険はチヌ落とし込み釣り

平日釣行とはいえ、混雑の状況次第ではウキサビキ釣りができないかもしれない。そこで保険でチヌ落とし込み釣りの準備もしておいた。

落とし込み釣りのタックルは、落とし込み専用ザオ3.6mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.5号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。

問題なのはエサ。今年はイガイの着生が非常に悪く、採取は無理。そこで、岩ガニを購入して持参した。

ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】落とし込みのエサは岩ガニ(提供:WEBライター・伴野慶幸)

夜明けと同時に青物回遊!

深夜のうちは、メバリングの人と一発お宝狙いのタチウオジギングの人がキャスティングを繰り返していたが、目立った釣果はなかったようだ。私はゴロ寝して体力を温存する。

当日は大潮で朝7時ごろが満潮。セオリー通り、夜明けと同時にルアーマンたちが一気に活気づく。回遊魚の爆釣状態だ!

ブリ、メジロ、サワラサイズは見かけないが、ツバスの魚影が濃く、目の前で何度かナブラが立つ。魚を全てキープする人、サイズ次第でリリースする人、スマホで写真撮影する人と、楽しみ方は様々だが、皆大忙し。ルアーマンたちは朝6時前後の時点ですでに、皆ホクホクだ。

大サバも登場!私も1匹キープ

「サバやサバ!」、「でかい!」ルアーマンから歓声があがる。私の本命の大サバが回ってきた。早速本気モードでウキサビキ釣りを開始。3本だけ選んでオキアミを付ける。波止は混雑しており、両隣はルアーマン。ウキサビキを投入できるエリアは限られている。ただでさえジグサビキ有利の状況で、満足のいく釣りもできない。

周りの活況を尻目に、私のタックルにはしばらく反応がなかったが、ようやく朝6時前にウキ下2ヒロのタナでウキがズボッと沈んだ。落ち着いて巻き上げ、慎重に抜き上げて大サバ1匹をキープした。サバは鮮度が命。写真撮影後すぐに血抜きをして海水氷の中へ。

ウキサビキで大サバ&落とし込みでチヌ【ポートアイランド沖一文字】大サバは1匹だけ(提供:WEBライター・伴野慶幸)

さあこれからと意気込んだが、後が続かない。ルアーマンたちは、ツバスに交じって、大サバを1人5匹前後はキープできたようだ。

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