大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】

大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】

7月中旬に、大阪湾のかなりの船でタチウオ狙いがスタート。7月21日は私自身、今季第1戦となるタチウオ釣りへ。大阪府大正内港から出船する大正丸を訪れた。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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船釣り エサ釣り

開幕直後の釣況

昨シーズンは11月に突如として大きな群れが入ってきて、大阪湾タチウオの3大ポイントである、洲本沖、須磨沖、そして小島沖ともに激釣が続いた。ついには4月になってもまだ釣れているなんて、タチウオシーズンが冬を乗り越えてしまった。潮のいい日には、70尾、80尾と言った豪快な釣果で賑わった。ただ、サイズが小さく指3本幅程度が多かったのが不満。

さて、今年はどうだろうか?今年のタチウオ開幕は7月13日前後だったが、この週末は海が荒れた事もあって出船を取りやめた船も多かった様子。週明けの15日以降は徐々に出船した船からタチウオの情報が入ってきた。

それによると、平均は20尾前後で、サイズは指の幅で4本クラスが多い…と、まずまずの感じのようだ。それならば…と今季タチウオ釣りの初戦に出かけてみた。

大正丸でテンヤタチウオ釣り

今回、訪れた大正丸は大阪市大正区から出船する老舗船宿。船長は年間を通してタチウオシーズンしか出船しないと言うタチウオマニアなのだ。自宅からは車で5分ほどの距離なのがうれしい。

大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】当日乗船した大正丸(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

船長に聞くと「須磨沖へ行く。」と言う。出船して曇り空の中を進み、約40分ほどで須磨沖と言うよりはもう少し南側の海域で、ちょうど淡路島・仮屋のはるか沖といった感じ。

サンマエサからスタート

水深は60~70mラインのカケアガリだ。船長の合図とともに1投目を投入する。まずはサンマエサで様子を見る。塩サンマがなかったので、前日にスーパーで生サンマを購入して3枚に下ろし、塩、アミノ酸(味の素)、アミノリキッドで少し締めた。テンヤに付けてみた感触では「ちょっと柔らかいか。これじゃ、イワシとそうかわらんかな。」

大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】自宅で加工したサンマ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

船中早々にヒット頻発

当日のタックルはタチウオテンヤ用竿1.97mにPE2号を巻いた小型電動リール。ダブルリーダーで上は6号、下は12号を使用した。テンヤは40号統一。

大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】当日のタックル(作図:TSURINEWS関西編集部・松村)

早掛けタイプのテンヤを海底まで送り、海底からまずはワンピッチで半回転くらいの巻き上げ誘い。少しして、左舷胴の間で第1号のタチウオが上がったようだ。そして、ペースが上がってきたかのように電動リールのうなる音が連続する。

さて、数カ月ぶりのタチウオ釣りの筆者だが、ステイの段階でいきなりギューンと持ち込まれたり、ガツガツと食われたり、前アタリの後の巻きでアワせる寸前にパッとタチウオがテンヤから離れるのが分かるなど、完全に「タチウオとの間」が合っていない。

シーズン初戦はこんなもの…と思ったが、それでも周りはいいペースで上がっているので悔しい。

スローに誘ってようやくアタリ

ちょっとスローに誘ってみようとシャクリの速度をかなり落として、フワリフワリとさせてから止めると、ようやくトーンと穂先を持ち上げるアタリ。そのまま巻き上げると再びトーン。そこで、ゆっくりと巻きに掛かるとズーンとタチウオがテンヤにかみついている感触がやってきてドーン!アワセが決まったが、これは80cmに満たない小型。

小型のサイズが4尾も連続した頃、船中では指6本幅に近いドラゴン級がお目見えした。この方の釣っているサイズは平均90cm以上と、こちらと大違いである。「何か間違っている?」と感じた。

大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】大型タチウオも出てはいたが(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

大きく振り上げる誘いが有効?

さらにスローな釣りをしていると、ようやくタチウオとの間が合ってきたようで、思ったところでトーンの食い上げアタリが出るようになった。こうなるとパターン化できる。最初のアタリから、タチウオの追う速度も分かってきた。

ちょっと気付くのが遅かったが、この日は底潮が速いからだろうかスローな誘いが良いようだ。

大阪湾テンヤタチウオ開幕 パターン掴んで竿頭21尾【大阪・大正丸】スローな誘いが効いた?(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

コーンからのガツッで離れたので、1度タチウオの目線を切るために、大きく竿を振り上げて、フォールさせる。元のタナまで戻ったら、そこからさらに30cmほど下げつつ、フワフワとテンヤを揺らせると、フワッと持ち上げるようなアタリでガツーン!

快感以外なにものでもない感触だ。

パターン発見でサイズもアップ

この日はスローな誘い上げが効いたが、タダ巻きでは反応が悪くい。少しでも速度に変化を付けるようなフワリとしたサオ操作で大きめの突き上げる反応が出た。反応が大きく出ると言う事は、タチウオの活性を上げる(=捕食スイッチを入れる)のに成功している事らしい。

その証拠に、強烈な食い上げアタリが何度も襲ってきた。それも完全にテンションが抜けるのではなく、ガツガツと穂先に反応が出ながら、テンヤの重量感は残る程度。切られないように巻き上げに掛かるも、かなりの速度で巻き続けないとタチウオが付いてくる。

最初のガツガツでいきなり早く巻き上げると、クッとタチウオがエサを放すのが分かる。そこで、少し中速でハンドルを巻いて上げてきて、途中から高速回転でアタリを出しながら上げてくると10m以上も付いてきた挙げ句にドーンと竿が舞い込む。

タチウオをエサに付けてから追わせ、完全に食いに入ったら高速巻き上げで一気に食い込ませる。そんなパターンで指4.5本級の良型も交じり始めた。

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