同じヘラブナという魚を狙うにも、多種多様な狙い方があるヘラブナ釣り。狙い方の違いは楽しみ方の違いに直結する。今回は自然の中でゆったりとできる野釣り。その中でも定期的にヘラブナが放流されている、野釣り場での釣りを解説できればと思う。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・土屋直人)
『野釣り』とは
ヘラブナ釣りにおいて野釣りとは、池や川、ダムといった場所での釣りを指し、管理池での釣りとはまた違った趣があって人気がある。ただ、「足場が悪く、なかなか釣れない。」というイメージから敬遠される方がいるのも事実だ。
しかし、実際に行ってみれば足場がいい釣り場、釣果的にも安定している釣り場が多くある。特に定期的にヘラブナが放流されている野釣り場は、管理釣り場と野釣りのいいとこどりで楽しめる。
放流のある野釣り場のメリット
定期的にヘラブナが放流されていて、魚影が濃い野釣り場のメリットを紹介しよう。
1.釣果が安定している
漁協や釣具店などで定期的に放流されているため、野釣りのイメージでありがちなボウズになりやすいというリスクが低い。
2.気軽に釣行できる釣り場が多い
定期的に放流されている釣り場は比較的アクセスしやすく、足場がいい釣り場が多い。管理池に釣行する道具にヘラ台を加えるだけのイメージだ。
3.大型のチャンスもある
湖やダムなどの野釣り場は水深があり、ヘラが大型になる要素が多いので、タイミング次第では大型が釣れるチャンスがある。
放流のある野釣り場とポイント
関西では「布目ダム」、「津風呂湖」、「白川ダム」、「大杉ダム」が定期的にヘラブナが放流されている釣り場になる。
そして、ある程度水深があり、水通しのいい岬の先端が好ポイントになる。いわゆる回遊する場所がポイントだ。あとは普段からエサ打ちされているポイントも好ポイントだ。
釣り方
定期的に放流されている釣り場では管理池同様にダンゴエサ(麩エサ)に対する反応がよく、管理池に近い釣りの内容になってくる。基本的にはそこまで細かいセッティングをしなくても釣れるイメージ。
底釣りで釣るにはやはり野釣り場という点でコイやマブナも居て、底も綺麗な状態ではないことが多いので、基本的には乗っ込みの浅場狙い以外は宙釣りになる。
活性を見極めるために両ダンゴの宙釣り(タナ1.5m前後)から入り、キメアタリが出なければ活性が低いと判断し、上バリにバラケエサ、下バリに固形エサを付けたセット釣りに変更する。
関西の釣り場において私は、サオの長さは18尺で入り、活性が高ければ15尺、13尺と短くしていくことが多い。