和歌山県の紀北エリアでは、7月に入り夏の風物詩のカマスが回遊を始めた。まだ日むらが多いが、20~25cmクラスの良型が交じって釣れている。そこでカマスを小型のルアーで狙おうと思い、7月18日は紀北の雑賀崎漁港に釣行してみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・谷口墨人)
まずはワインドでタチウオ
現地には午前4時前に到着した。夜中に雨が止んで穏やかな天気になっていて、潮は上げてきていた。雑賀崎漁港は昨年9月の台風21号に被災し、大きな被害があった。まだ立ち入り禁止箇所があるが、港内側や手前の波止の先端周りは釣りが可能だ。
この日は手前の波止の先端近くでタックルをセット。まだ暗く、カマスの時合いには早いと思えたので、雑賀崎漁港でも釣れ始めているタチウオをワインドでチェックしてみた。
21gのジグヘッドにパワーシャツドのパールホワイトを装着。ボトムを取ってから、ゆっくりとスローワインドでシャクり始めた。
ワインドにカマスヒット
しばらく投入を繰り返すが、反応がない。タチウオも日むらがあるので、今日は不在かと思いながらジグヘッドを投入してボトムまでカーブフオールさせていると、クンクンとワームをつついているみたいなバイトがあった。
素早くアワセを入れるとグッグッと引きが伝わるが、タチウオみたいな重量感はない。サバが掛かったのかと思いながら暗い海から魚を抜き上げてみると、25cmクラスのいい型のカマスだ。早くもカマスの回遊が始まったみたいだ。
反応のないタチウオ狙いから、ライトタックルでのカマス狙いに変更し、定番の小型のヘビーシンキングミノー・イワシカラーをセットした。ただ巻きでも、フラッシング効果が発揮でき、カマスのバイトを誘発してくれる。
ヘビーシンキングミノーで連発!
夜が明け始めた海面にミノーを投入し、表層をミディアムスビードで引いて誘っていると、ゴンゴンとバイトした。すかさずロッドを立ててアワセを入れると、グングンと快引がきて右に左にと走り回る。引きを味わいながら20cmオーバーのカマスをキャッチ。
次投も表層でガッガッとバイトがあったのでアワセを入れたが、フッキングしなかった。しかし、諦めずにまた引きながら誘ってやると、グッグッとバイトし、20cmクラスをキャッチ。カマスは口が硬いのでフッキングミスも多いが、貧欲な魚で、一度狙いを定めるとしつこくチェイスしてくる。諦めなければ次のチャンスがあるので、集中したい。
朝の時合いに突入して1投ごとにバイトがあるが、海面からの抜き上げの時に暴れて、海にナチュラルリリースが多い。バイトが少なくなり反応がなくなってくると、ヘビーシンキングミノーをアジカラーに交換して投入する。すると、カマスのチェイスがまた始まり、バイトしてくる。
最終釣果と今後の展望
夜が明けて1時間が過ぎるとバイトがなくなり、カマスの気配がなくなったので納竿とした。今回は25cmまでのカマスを5匹だけキープできたが、バイトは数多くあった。今後、カマス狙いは盛期に入り、数、型ともに期待できるだろう。
<谷口墨人/TSURINEWS・WEBライター>
雑賀崎漁港