4月中旬にマダイ狙いで釣行した際、中正丸の中村正信船長が「この釣り場では小さいアラ(クエ)も釣れたことがあるよ」の一言から私たちの釣り欲に火が付き今日を迎える。幻と呼ばれる大型魚アラを釣るために、まずは活きたヤリイカを釣る。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・小関孝夫)
活きイカでアラ(クエ)狙い
6月後半のとある日、午前4時に糸島市の岐志漁港を出港し呼子沖を目指す。当日は大潮で最干潮午前4時すぎ、満潮午前10時30分ごろ。早朝の2~3時間でヤリイカを釣り、アラのポイントへ移動し、満潮の潮止まり前からアラを狙う。
船長がいつも案内するエリアでの本格的なアラ狙いは初めてで、半ば釣れなくて当たり前、アラのアタリがくるだけでも良しの気持ちで臨む。
私以外イカを釣るのも初めてで、イカメタルでの釣り方をレクチャーした。50分で釣り場に到着。
イカ釣りは絶好調
水深は50m前後。しかし、干潮の潮止まり時刻と無風とが重なりアタリもない。船長はこまめに変化のある場所やイカのエサとなるベイトを魚探で探す。ポイントを探すこと数回。やっとアタリがきた。胴寸25cmほどのヤリイカだ。群れもいるようで、うれしいことに時間が経つにつれサイズアップ。
メンバーからアラが釣れなくてもこのサイズのイカが釣れれば良くないか?と冗談もでるほど。
アラ狙いの泳がせタックル
時刻は午前8時すぎ、全体で40尾ほどのイカを釣ったので、アラのポイントへ移動。水深50m前後で海底に起伏があり、根魚や青物を狙うポイント。潮上から潮下へ船を流しながら、ここぞという場所を繰り返し狙う船長の操船技術も重要だ。
メンバーは、大型アラが狙える泳がせ用の剛竿に持ち替える。PEラインの15~20号が200m巻けるリールにリーダー50~60号を6m。ハリス50~60号、捨てイト10号2m、オモリ60号で大型に的を絞ったタックル。
今回私はメンバーのサポートに徹し、エサ付けや狙い方などをアドバイス。イカに大型アラバリを素早くセットし、釣り場に到着してすぐに投入できるよう準備する。
合図で一斉に投入。仕掛けを海底まで沈め、すぐに1~2m巻き上げアラのアタリに備えた。