梅雨の中休みとなった7月8日、和歌山県由良町の糸谷にある尾張屋へ、カカリ釣りでチヌを狙ってサオを出しに行った。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大西与志夫)
夏のイカダには冷やし中?
夏を感じるようになってくると街でよく見かける「冷やし中華始めました」の文字。私自身も暑い季節に食べたくなるものトップ3に入る食べ物でもある。特にイカダの上で食べる冷やし中華は格別に旨い。
私がイカダに持って上がる定番の食料は、おにぎりやパン、そして魚肉ソーセージ。それに夏限定で冷やし中華がある。その理由はのど越しのいい麺と、さっぱりした酢醤油が暑い季節にはとても旨く感じるからだ。
中の具材には体温を下げる効果がある夏野菜のキュウリにトマト、それに錦糸卵、ハム、刻みショウガと彩もよく、酢醤油には食欲促進作用や炭水化物である麺の消化を助けてエネルギーに変換する作用が含まれている。しかも疲れの原因となる乳酸を取り除く力もあり、新陳代謝を促す効果も期待できる。まさに過酷な夏の釣りにはピッタリだ。今回もそんなそんな冷やし中華をクーラーボックスに忍ばせて釣りに出かけた。
糸谷は湾奥で波静か
糸谷は由良湾の湾奥に位置し、非常に波静かなのが特徴。そんな穏やかな湾内に10基のイカダが浮かんでいる。朝の1番船でイカダへと上がり、まずはダンゴを使わずに、オモリでさしエサを落とし込んでいき様子をうかがうが魚の反応が薄い。
タックルはイカダザオ1.5mにナノテック筏ちぬFC1.7号のラインを巻いた片軸リールをセットし、ヤイバチヌ3号を結んだ。そして潮の流れや釣り方に対応するため、ハリ上15~30cmのところにはゴムコートガン玉を状況に応じてセット。
早々にダンゴ釣りへシフト
数投しても状況に変化がなかったので、ダンゴで魚を寄せにかかる。マルキユーの大チヌスペシャルハイパーと濁りオカラのベースに荒びきさなぎを配合。そしてニュー活さなぎミンチ激荒とオキアミをすり潰したもの混ぜ込んで、サオ下へ数個投入してから釣りを再開した。
しばらくするとエサ取りが活発になってきて、やがてボラも登場。いい雰囲気になってきたが水潮の影響か潮流の変化が激しく、時にはやっかいな2枚潮にもなる。流れに見合ったオモリを仕掛けにセットしながら中層から底までを根気よく探る釣りをしていると、ボラの合間に35cm級のチヌが釣れた。
冷やし中華で集中力UP
昼には気温も上がりだして集中力が散漫になってきたので、ここで冷やし中華の登場!平板の上で蝉の声を聞きながらのんびりと酢醤油が絡んだ麺を頬張る。冷やし中華は夏を感じることができる逸品だ。
ヘダイ交じり本命ポツポツ
休憩でリフレッシュした後、釣りを再開したが海況はかわらずで、ボラをかわすとヘダイ交じりでチヌが釣れる感じ。この日の釣果はチヌ28~39cm3匹とヘダイなどで、退屈しない釣りができた。潮流が安定すればチヌの食いも活発になる傾向があるので、またチャレンジしたい。
なお、尾張屋では釣り場保全のため、いくつかのルールがあるので詳しくはHPを参照してほしい。
<大西与志夫/TSURINEWS・WEBライター>
尾張屋