ついに開幕しました、夏の風物詩スイミングハタゲーム。今までは少し敷居が高く、テクニカルなイメージがあったオオモンハタやアカハタなどのロックフィッシュゲームだが、ここ最近では手軽に狙えるスイミング釣法が普及。空前絶後の大ブームを起こしつつあり、多くの釣り人がその魅力の虜になっている。もちろん私もその1人。
（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）
TSURINEWS編集部
エヌテックマリンでスイミングハタゲーム
タックル例（作図：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）7月2日の早朝から、今シーズン早くも50cmオーバーのオオモンハタがキャッチされている三重県・紀北町引本浦のエヌテックマリンの中井キャプテンにお世話になり、引本港から出船した。
早速タックルを準備。シーバスタックルとエギングロッドに、ジグヘッドとワームをセットするだけのシンプルセッティングだ。
普段から陸っぱりで使用するタックルをそのまま流用できる手軽さもありがたい。
釣り方は簡単
ポイントは水深は30m前後。キャストを開始して、一回底を取り、その後はクルクルとリールを巻くだけの超お手軽アプローチ。
リーリング速度を調整し、ルアーの泳ぐスピードや遊泳層、反応のいいワームカラーを探し当て、捕食意欲に狂ったオオモンハタなどに自らルアーを追わせてヒットに持ち込むイメージだ。
船中1尾目は35㎝のオオモンハタ
すると早速同船していた岐阜の釣具ショップ・カリプソの大宮店長にヒット。
リーリング中にガツンッとロッドが締め込まれ、大きく弧を描く。
リーリング中にガツン（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）キャッチしたのは、35cmのオオモンハタだ。
朝イチはオオモンハタから（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）すると続けて私にも良型のオオモンハタがヒットする。手元に伝わる衝撃的なアタリに加え、リールをジリジリと逆回転させるパワフルな引き味がたまらない。
口の中には大量のキビナゴが確認でき、エサを追い回してルアーにもアグレッシブなアタックをしてきた様子がうかがえる。
ハタ類にカサゴにマダイも！
そして、ここからは、オオモンハタはもちろんであるが、バラエティー豊かなお祭り騒ぎの幕開けとなった。
アカハタも追加（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）特にアカハタの多さにはびっくり。ルアーを海底で跳ねさせるイメージで誘うと、連続ヒットが止まらない。
アカハタの魚影の濃さ抜群。（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）30cmを超える大型も多く、カサゴのビッグサイズ、ホウボウもヒットするなど、魚種の多さは豊かな海の象徴といえよう。
カサゴのデカさも特筆モノ（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）また大宮店長のルアーが沈んでいく途中にひったくっていったのは、50cmサイズのあでやかな魚体のマダイ。
きれいなマダイも（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）何が釣れるか分からない、このワクワク感もスイミングゲームの魅力である。
中井船長のアカハタ（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）50㎝オーバーヒットも・・・
そして私にはドラマが待っていた。
中井船長から「海底にびっしりベイトが入ってきたよ～」とアナウンスが入った瞬間、リールが火を噴くほどの逆回転。ジィーーーーッと一気にラインが出されていく。ロッドを立てて必死に応戦するも、その勢いを止めることができず、根ズレでラインブレイク。
50cmオーバーのモンスターを確信しただけに、残念ではあったが、あらためてこの釣りの迫力を強く感じる瞬間となった。
操船の合間に軽く良型をゲット（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）スイミングハタゲームがお勧め
この日は雨が降りしきる悪天候ではあったが、40cm前後のオオモンハタやアカハタの数釣りを楽しみ、晴れやかな釣果で納竿となった。
40㎝クラスのオオモンハタ（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）また今回の釣行では小型の個体はリリースし、膨らんだ浮き袋のエアー抜きをするなど、生存率を高めることにも着目した。
リリース時には、エアー抜きする（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）限りある資源を大切にしつつ、スイミングゲームはこれから本番を迎える。
小型の個体はリリースした（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）水温の上昇とともに、エサとなるキビナゴの活動はより活発となり、オオモンハタなどのフィッシュイーターが縦横無尽にエサを追いまくる。
この時期のメインベイトはキビナゴ（提供：週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基）夏は手軽でアグレッシブなスイミングハタゲームがお勧めだ。
＜週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基／TSURINEWS編＞
