サーフでの投げキス釣り盛期到来注意点含めてキホンを徹底解説！

暑い季節が始まった。サーフでの投げキス釣りが最高に気持ち良い季節だ。今回は、少しでも多くの方にこの爽快感と充実感を味わっていただきたく、本格的な投げ釣りを解説していきます。

（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版 APC・横山准司）

TSURINEWS編集部

2019年7月16日

海釣り投釣り

サーフでの投げ釣りの魅力

手返し良く一匹でも多くのキスを釣ろう（提供：週刊つりニュース中部版・横山准司）

砂浜からキスを求めて多くの釣り人がいろいろな場所に足を運び、少しでも多くの釣果を得ようと悪戦苦闘している。

最初は何気なく釣っていたキスをいかに多く釣るか、工夫と実践を繰り返しその苦労が実ったとき、初めて他の人とは違った満足感を得られる。

サーフのキス釣りは、実に魅力的な世界だ。

この記事を読んで「やってみようかな」と、一歩を踏み出す人がいたらとても嬉しい。

タックルについて

サーフで使用するタックルはサオ、リール、テンビン、オモリ、ライン、ハリ、仕掛けなど。多々ある釣りのジャンルの中では、比較的シンプルな道具の構成だ。これらの少ない種類の道具を、アイデアを駆使して多くのキスを釣り上げたとき、満足感が味わえるかもしれない。

タックルで最も重要なのはサオとリールだ。メーカーにより機能や性能に違いがあるので、そのサオの特徴を理解し、自分の釣りスタイルやフィールド、シーンに合わせた選択が必要だ。

サオについて

キスは一年を通して釣れるが、季節の移り変わりで習性が変化する。春から初夏は水温が低いため魚影が薄く、動きが活発ではないのでキスの居場所を広範囲に探すことが大事だ。そのため、沖の深みのある場所も狙えるような、遠投もできるサオを選びたい。

夏から秋にかけては水温が上昇し、キスの活性も高まる。群れが大きくなり、岸から近い距離で手返しよく釣ることが重要だ。このような時期は多くのキスが掛かり、その重量に耐えられるだけの強さが必要になる。サオ全体に張りがあり、食い込みのいい先調子のサオを選ぼう。

サオの選択でもう1つ注意する点は海の状態だ。波が大きく潮が速く引き波が強い海岸では、仕掛けを取り込む時にサオが波に負けることがある。この場合、少し硬めの張りのあるサオの方が有利だ。逆に波気の少ない海岸では、穂先の軟らかいサオの方がキスの掛かりがいい。

リール

リールは大型のスピニングが主体だ。スプール径が大きく、溝が広く浅いのが特徴だ。軽量でかつ巻き取りが軽く、速い速度でミチイトを巻き取れるのが一般的に使われている。リールのスプールに関しては、予備として1つか2つは用意したい。ここ一番釣れだしたとき、ライントラブルでチャンスを逃すことがあるからだ。そのために予備のスプールが購入できるリールを選択するのがいいだろう。

使用するイトはPEが主流だ。選ぶポイントはラインの強度、太さ、摩擦抵抗と価格。サーフのキス釣りは遠くへ仕掛けを運ぶことが多いため、クセがつきにくくスプールから放出されるラインの接触抵抗の小さいものを選びたい。

太さは0.5～0.8号が主流で、状況に応じてさらに細い0.4号以下が使われる。ここ一発の遠投のために0.2号に切り替えて、沖からキスを引きずり出すスゴ腕もいる。

オモリとテンビン

オモリとテンビンは、サーフのキス釣りで重要なアイテムの1つだ。一般的にオモリとテンビンが一体となったものだが、最近ではテンビンにオモリが固定されていないタイプも増えてきた。オモリは浮力を持たせたものと、浮かないオモリがある。固定型よりアタリが取りやすく、底の状況をトレースしやすいなどの利点がある。飛距離で固定タイプより劣るので、状況に応じて使い分けよう。

材質は鉛とタングステンの2種類。一般的には安価なオモリが使用されている。比重の違いでタングステンより体積が大きくなり、飛行中の空気抵抗や砂浜での回転投法時などでサオにかかる負荷が大きくなる。

一方タングステンは比重が大きいので体積が小さくでき、飛行中の空気抵抗が小さくなる。回転投法などでオモリの回転スピードを速くでき、飛距離のメリットが生まれる。ただしタングステンは高価なため、いざというときの1投に使われることが多い。