秋が深まるとともに、兵庫・明石海峡周辺のジギングは、青物が楽しみになってくる。ツバスはハマチに成長し、メジロが回ってくる。脂が乗ってくるサワラはうれしいターゲットだ。
大型船を人数制限乗船で釣り座広々
西海ソルトウオーターは明石・東二見から、青物を主体に出船している。
出船場横の無料駐車場は約25台を収容。
32人乗りの大型乗合船は、ジギングでは最大24人で制限して、できるだけゆったりサオ出しができるように配慮している。
釣り座は先着順だ。
船にクーラーなどを運んで釣り座を確保。
事務所では受け付けをすませて氷(約1kg分)をもらう。
青物をしっかり冷やしたいなら、各自で氷を持参するのも一考だ。
釣りやすい素直な潮のエリアを攻める
10月1日は午前6時に出船。
明石海峡大橋の東側に向かうと、満潮前の緩い流れになっていた。
水深35mエリアからスタート。
ジグはセミロングで135g前後を選択する。
2流し目にトモがハマチの45cm超をヒット。
ショートピッチジャークの速巻きで、着底まもなくでヒットしてきた。
さすが青物。引きが強烈だ。
しかも小魚をたっぷり食べているから脂が乗っていて食べれば最高。
急潮で知られた明石海峡周辺だが、西海ソルトウオーターは潮を見ながら、ジグのウエートが180gぐらいまでで楽しめる、素直な潮のエリアを選んで攻めているので釣りやすい。
続く流しでも船中ではハマチが顔見せ。
タモ入れは船長におまかせだ。
個人用イケスに海水が満たされ、納竿までハマチは元気いっぱいだ。
大型のサワラもヒット
西に流れる上げ潮が次第に緩くなり、しばらくして反対向きの東流れにかわると下げ潮の始まりだ。
明石周辺の青物は、底近くに潜んでいることが多い。
そのためアンダースローでジグを投げ込み、着底後は斜め引きをして、少しでも底近くを広く探れる釣り方が選ばれる。
ロングジグの160gを使っていた胴の人がサワラの70cm超を仕留め、アシストフック2本がうまく頭部に掛かっていた。
ヒットすれば船長がタモを持って待機してくれる。
海面に浮かせたら遊ばせずに、一気にタモへ収めたい。
サワラの歯は鋭く、素早く取り込まないと、リーダーからスパッと切られることがよくあるのだ。
ちなみにジグは各種ウエートをそろえたいが、スペアがあると心強い。
ダブル、トリプルヒットは見られなかったが、1、2流しに誰かがサオを曲げてハマチかサワラをゲット。
そして下げ潮が緩くなったところで納竿となった。
今後、青物が小型タチウオをエサにし始めると「タチウオパターン」と呼ばれて、シルバー系のロングジグで面白い釣りが楽しめるようになるだろう。
<週刊つりニュース関西版 本紙・谷伸一/TSURINEWS編>