問診票
釣って楽しく、食べて美味しいスルメイカ。私は普段ブランコ仕掛けで行っているのですが、ベテランの皆さんが直結仕掛けでバリバリ多点掛けを披露するのを憧れ、時々直結にトライするのですが、多点掛けどころか、まったくイカが釣れず、結局ブランコに戻してしまいます。直結仕掛けは難しく、やはりベテラン向きなのでしょうか？私も直結仕掛けでスルメイカを釣りたいのです！何かアドバイスをよろしくお願いいたします！
近藤 惣一郎
医学博士・京大卒。SOグレイスクリニック院長。脳外科・美容外科専門医。DAIWA沖釣りフィールドスタッフ。ロンリー侍ドクターとして各種メディアで活躍中。
直結仕掛けでバラす理由
アタリに気が付けずアワセを入れられなかったり、イカが掛かったことに気が付かずサオ先を下げてしまうとラインテンションが緩み、イカが外れてしいます。
また一杯掛かった後、多点掛けを狙い、無考慮にサオをシャクってしまっても良いことは起こらず、むしろイカ角が下がったときにせっかく掛けたイカは外れてしまいます。
直結＝多点掛けのイメージが強いかも知れませんが、実はブランコ以上に一杯一杯を欲張らず丁寧に掛けて仕留める釣りなのです。
直結釣りは実は繊細な釣り（提供：近藤惣一郎）また巻き上げ途中も、ブランコ仕掛けと異なり、船の揺れや巻き上げスピードの変化で、ラインテンションが緩むとイカは簡単にカンナから外れてしまいます。必ずサオを手持ちにラインのテンションを減らすこと無く安定させ素早く巻き上げ、取り込みの際もテンションを緩めず素早く行います。
直結で多点掛けが起きる条件
ではどのような時に、直結仕掛けで多点掛けが起こるかですが、活性が高く濃い群れが居て、中層でもばりばり乗ってくる状況です。
このような時は電動中速でサオをシャクリながらタナ層に仕掛けを下から上に通過させてゆけば、次々イカがイカ角を抱き、その重量で更に幹糸が張り、バレにくくなり、ずらずらと多点掛けが達成されるのです。
条件の良い日にベテランさん達が直結仕掛けでバリバリ多点掛けを披露するのはこの時なのです。
もちろんDr.近藤も多点掛け！（提供：近藤惣一郎）繊細かつ丁寧な釣りを心がけよう
しかし現在の相模湾をはじめトップ30杯前後の通常時は、直結仕掛けでこの釣り方をしてもイカは掛かってきません。
イカの反応が底中心の時は、先に述べたようにデリケートなヤリイカ釣りと同じようにシャクリを入れて誘ってからサオ先を観てアタリをとって丁寧に一匹を掛けなければなりません。直結釣りであっても電動でガンガン巻き上げてやるのは、中層でバンバン乗るときだけなのです。
反応が小さいときは繊細かつ丁寧な釣りを行い、良い反応がきたら一気に数を伸ばす。このことの理解と実践が出来れば、直結仕掛けで必ず数が伸ばせます。
多点掛けしたらぜひ船内で沖干しを（提供：近藤惣一郎）
