美味と話題の『メクリアジ』がサビキ釣りで連発【兵庫・武庫川一文字】

美味と話題の『メクリアジ』がサビキ釣りで連発【兵庫・武庫川一文字】

6月13日、大阪湾各地で好調に釣れている良型アジを釣りに、兵庫県の武庫川沖に横たわる武庫川一文字へ行ってきた。『メクリアジ』キャッチなるか?

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海釣り 堤防釣り

ターゲットはメクリアジ

大学生のころ、「働きだしてから、ビジネスマンとして脂が乗るのが30~35歳くらい。それまでは、精度の高い仕事をコツコツ積み重ね、自分を磨くべし」。そんな言葉を教壇に立つ教授らが口にしていたが、まさに今、私は30歳。仕事のスタイルも確立され、目まぐるしく忙しい日々を送っているため、なかなか釣りに行けなくなっていた。

季節は春から夏へかわろうとしているが、春に全く釣行できていないことを考えると少し虚しさがある。そこで予定を調整して平日の休暇を取り、久々に釣行を企てた。

ただ、船釣りや磯釣りといった少々集中力を使うハードな釣りは、久しぶりの釣行には不向きと却下。旬のターゲットを探していると、あったあった。ちょうど梅雨入り前に大阪湾一帯で釣れだす20cm台のマアジだ。

泉州では背ビレが黄色いことから黄アジ、阪神間では皮がペロッとめくれることからメクリアジと釣り人の間で愛される魚。なんせこのアジは、掛かった際の強い引きもさることながら、脂が乗っていて食味も最高。刺し身でも、塩焼きでも絶品!何度でも食べたくなる魅力を持ったマアジだ。

武庫川一文字でサビキ釣り

そんなアジの釣果をリサーチしていると、ここのところ兵庫県の武庫川一文字でアジに加え、40cmオーバーのサバも連日上がっているという情報をキャッチ。

これは行かねばと、早朝ではなく夕方の時合いに的を絞り、当日は13時ごろに自宅を出発して、阪神高速を北上した。

途中、釣り具店で、サビキ仕掛けとアミエビ、氷を購入。一文字へ渡してくれる武庫川渡船へ到着したのは14時を少し過ぎたころだった。なじみのスタッフたちが迎えてくれ、釣果情報をうかがうと「うん、アジはね、昨日も15時ごろから釣れだしたよ。え、イテヤ君、アジ釣りもすんの⁈」と少々驚かれながらも、今日も順調に釣れることを祈り、15時の渡船で2番へ渡った。

当日の状況

平日の昼下がりだが、アジが好調のためか、お客さんはズラーッと外向きでサビキ仕掛けを操っている。3番寄りに歩いた空きスペースに釣り座を構え、タックル準備。サオは3号の4.5mに、リールは2500番クラスのスピニングリール。ミチイトは2.5号で、サビキ仕掛けはサバが食らいついてくることも考慮してエダス3号、ミキイト5号で組まれたピンクスキンの10号とした。

また、底付近しかアジは食わないという情報なので、ドンブリカゴは通常使っている8号ではなく、一気にまきエサと仕掛けを底へ落とし込ませるため、15号を用いた。クーラーには、汲んだ海水を真ん中くらいまでためて氷水にしておき、いつでも魚を入れることができる状態に。15時15分ごろにいざスタート。

底狙いの釣り方

まずは、情報通り底から様子を見ることに。アミエビをカゴに入れたら、足元に仕掛けを入れて底へ。ここで上のサビキ仕掛けにはアミエビの帯ができているわけだが、底にカゴが着いたことを確認し、1mほどシャクリ上げて再び落とす。この動作を繰り返し、エダスのスキンを動かすのに加えて残りのエサを全て出し切る。

30秒ほどしてもアタリがなければ、再びエサを入れて打ち返す。まきエサを利かすためこれを5回程度繰り返し、エサをしっかり同じ場所に固めていく。こうしてエサを複数回まくのに徹したところで、じっくり探り始める。

底まで仕掛けを落とし込み、1mシャクってはステイ。ステイ中は、ドンブリカゴの下のオモリを底に着かせるようなイメージを心掛ける。オモリをしっかり底に着かせることで、仕掛けが海中でフワッと漂い、アジに違和感なく食わせることができる。

美味と話題の『メクリアジ』がサビキ釣りで連発【兵庫・武庫川一文字】良型アジが好調

少し粘って待っていると、ようやくグググッとサオ先を絞り込むアタリがきた。豆アジとは違い、20cmを超えるとやはりよく引く。ゆっくり巻き上げていると、下バリに食らいついたアジが見えた。ゆっくり抜き上げてゲット。21cmの良型だ。すかさずまきエサを入れ、次を狙う。群れが回ってきたようで、周りでもパラパラと釣れだした。

40cm級のサバもヒット

底付近に仕掛けを入れ、再びサオ先を見つめる。すると、フッとサオ先が起き上がり、仕掛けが切れたような感覚。「何事だ!」とサオを持ち上げてイトを巻きだすと、ググッグググッと強い引き。魚が食っているが、アジとは違う。沖へ向いて一気に走りだした。サバのようだ。

それにしても強い引き。少しドラグを緩め、ゆっくりやり取りをする。ググ、ググ。サビキは極太だが、サバが良型だけにハラハラドキドキ。ようやく浮いてきたのは、40cm超えのサバ。良型だ!ゆっくりかつ大胆に抜き上げ、無事にキャッチ。サバは足が早いため、急いで内臓を取りだし、血抜きをしてクーラーへ保管。順調な釣れだしだ。私の左隣で釣りをしていた浜内さんもアジやサバとひっきりなしに釣っている。

美味と話題の『メクリアジ』がサビキ釣りで連発【兵庫・武庫川一文字】浜内さんとサバ

アジの後はサバの時合い?

夕方16時を回ったころには大きな群れに当たり、豆アジとカタクチイワシが交じりつつも、一気にマアジを10匹ゲット。また、ダブルでヒットするパターンも。ようやくまきエサが効いてきたのだろう。

クーラーも賑やかになってきたところで、さらに釣るぞ!と意気込むが、17時前になったところで、マアジの勢いが悪くなり、サバタイムとなった。通常は2ヒロ前後のタナで釣れているとのことだが、底付近でアジを狙っていると、どんどん仕掛けをひったくってくる。グググ、ググググ。引きは楽しいし、全て40cmオーバーなので大歓迎なのだが、腕がパンパンになり、次回いざマアジの群れが回ってきた時の体力を使い果たしてしまった(泣)。

美味と話題の『メクリアジ』がサビキ釣りで連発【兵庫・武庫川一文字】こんなサバが連発

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