平成の大変革『PEライン』のメリットとデメリット 初心者必見!

平成の大変革『PEライン』のメリットとデメリット 初心者必見!

最近、特に海釣りではよく耳にするPEライン。フロロやナイロンとどう違うの?と疑問に感じている人も多いかもしれない。さて、今回そんなPEラインのメリットとデメリットについて触れていきたい。

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平成の大変革 

PEラインが登場して釣りの世界が大きく変わった。平成の大変革と言っても過言ではないだろう。ひと昔前に「新素材」と呼ばれていた頃が懐かしい。

ちなみに、「PE」は「ポリエチレン」の略。同素材の細糸を組み合わせたラインで、4本、8本撚りが一般的だ。

メリットが多い

ミチイトの代表格だったナイロンイトにくらべ、
①細い
②強い
③伸びない
ことが特徴。

細い

糸径が細い=潮流の抵抗を受けにくいので、とくに船釣りでは軽いオモリでもミチイトが立ちやすい。細いぶん、小さいスプールにもたくさん巻ける(ラインキャパシティが多い)ので、リールの小型化に貢献。

強い

強い=PE0.8号は16lb、強度7kg、線径0.153mmほど。これをフロロに換算すると、4号(16lb)、線径は0.330mmとなり、PEの約倍の太さになる。

平成の大変革『PEライン』のメリットとデメリット 初心者必見!上PE0.8号、下ナイロン16lb

伸びない

伸びない=アクションが付けやすく、アタリがダイレクト。

さらに、ほかのナイロンやフロロ素材糸に比べ、着色が容易で、色着けしても強度が変わらないので、色分けやマーカーで、より正確な水深やタナ、飛距離を測ることができる。

デメリットは?

しかし、いいことづくめのようだが、伸びないぶん、仕掛けやハリへの負荷が大きくなり、リーダー(先糸)を結ぶといったラインシステムが必要。

直結する場合もあるが、表面がつるつるかつ、伸縮性もないのでスナップやルアーに直結で結ぶと、簡単にスポッと抜けてしまう。

またPEは摩擦にとても弱く、岩や魚の歯や魚体に擦れただけでも簡単に切れてしまう。仕掛けがミチイトに絡むことを防ぐためにも先イトを付けることが多い。

そして「視認性がいい」=「魚にも見えやすい」とはならないだろうか。

それでも、このイトの登場で、軽いルアーでの遠投、軽いオモリやジグで深海の釣りまで可能になったのも、このPEのおかげだろう。

リーダーについて

PEを使用する際には、上記に記載したとおり、リーダーを結ぶラインシステムが必要になる。また結び方のことをノットと呼ぶ。

代表的なノットには電車結び、FGノットなどがあげられる。その他、例外としてPEの直結(リーダーなし)で釣りをする場合もあるので状況で使い分けよう。

リーダーの長さは、50cm~1.5mにする人が多い。リーダーはロッドから出した状態でキャスティングすることが多く、ロッドの長さや自分の扱いやすさで長さを調整しよう。

シーバス等、背びれが鋭い魚は、最低でも魚の体調より長いリーダーが安心。またテトラや磯場など障害物多い釣り場でも長めに取るのがセオリー。

平成の大変革『PEライン』のメリットとデメリット 初心者必見!シーバスの背びれ

<佐藤/TSURINEWS・関東編集部>