私にはまだまだ捕れないのか、決して偶然じゃなく狙って釣る大マサ。その間合いは確実に近づいているのだが、今回もその存在と孤高の気高さだけ感じさせて逃げていった。5月3日、宗像・神湊港のセカンドステージ久丸でのタイラバ、ジギングリレー船で釣行した。
全盛期の乗っ込みマダイ
当日のマダイの方は乗っ込みもピークを迎え、抱卵個体が浮いた状態で、その攻め方は海底から70巻き、80巻きして口を使わせる状況、例年通りの動きと攻め方だった。
タイラバはフラットバクバクが良いと森下船長が話すが、いろいろ検証して使ってみたが、やはり中層のマダイには波動系の動きが良く、遠くからもその存在を示し有効だった。
当日は8対2の割合でジギングをする時間の方が長かったが、それも同船者の希望を受け入れた船長の判断で、的確にマダイをキャッチできる潮で、タイラバができた。
ハマチ主体の中ヒラマサヒットも
そして今回もブリを含め、ハマチ主体(と言っても5~6kgクラス)のジギングに大マサが口を使うという内容の釣りだった。
終わってみれば私が見た限り二度のチャンスが船中に訪れ、そのタイミングは時間的にほぼ同じ、キャッチされた大マサ直後の潮のぼりで私にバイトがあり、瞬殺でリーダーを飛ばされた。
船長も見ていたが「それデカイっ!」と言った瞬間に60ポンドのリーダー結節部から飛ばされてしまった。今回はやり取りもほかの対策も行う隙も与えず本当に瞬殺で、悔しさも感じる‘間’がないほどだ。
同船者は16kg大マサ
レンジは16kgの大マサを釣った宗像市の水上さんも海底で食わしたということだったが、私もそうであった。
着底後、数回ラインスラックを巻き取り、3シャクリして4回目を入れようとシャクった瞬間にバイト。デカいと感じたが、次の瞬間テンションがなくなってしまった。
当日、私が釣ったブリ11kgオーバーは船中最大のブリだったが、16kgのヒラマサから比べるとまだまだ迫力もその感動も薄い。
船長が大マサ、メガマサはボトムか水深の真ん中とよく言うが、その通りのフォールで寄せて、その反転のリアクションなのか、そういう状況だった。
水上さんの大マサシーンは、私が11kgのブリを釣った直後、リーダーやハリの交換をしている時。その一部始終を見たが、大マサを怒らせない(怒らすと手がつけられない)やり取りで、見事キャッチしていた。間近の現場でそのシーンを見れて私もすごく勉強になった。
浮上した大マサのデカさは半端じゃない。それくらいの迫力満点のサイズだ。
チャンスはまだまだある!
私にはまだまだキャッチは無理なのか?
しかしここ最近3回中2回食わしている、そのヒントの一つが使うジグの形状と潮流、そしてラインの角度の問題がある。これは食う。そういう抵抗の時にやはり大型のブリであれ、大マサであれ食ってきている。
センターバランスのジグを使っているが、ドテラで流す神湊港のジギング船では、こうしたことに気を使うと、より違った展開が見えてくると思う。
<週刊つりニュース西部版 APC・庄山英伸/TSURINEWS編>