ゴールデンウィーク真っ最中の5月2日、和歌山・紀の川市にある釣堀センター菊水で開催される「NPO法人日本へらぶなクラブ(NHC)」の「関西シリーズ第1戦」に一般参加選手として参加してきた。
気軽に参加できる競技会
毎年スケジュールを組んで開催されている「NHCへらぶなトーナメント」はNHCの会員だけでなく、一般の人も気軽に参加できる競技会であり、ベテランから初心者まで楽しめるように工夫されているので、ヘラブナ釣り競技会に興味のある方にはオススメ。釣りの楽しさがより一層広がることだろう。
当日の天候は春らしく快晴。風もそれほど強くなく、26人の参加で行われた。
ルールは「入れかえ禁止の5尾総重量」
今回の競技ルールは決められた時間内に5尾しかキープできない「NHC5尾重量競技」で、午前の部、午後の部と2回戦の合計10尾の総重量で順位が決まる。
フラシの中の魚は入れかえができないので、釣技だけでなく、どのように作戦を練るかが順位に影響する仕組みだ。また、釣り座はクジ引きで決定する。
今回の使用タックルとエサ
私は「メーターセット釣り」をしようと、サオは14尺を使用。
ミチイトは0.8号、ウキはボディ5.5cmのパイプトップ、上バリ8号でハリス0.5号7cm、下バリはイズナ4号にハリス0.4号40cm。タナは1m。
バラケは粒戦50cc+とろスイミー50cc+セットガン100cc+水200ccにGTS200cc+セット専用バラケ200cc+パウダーベイトスーパーセット100ccを準備。クワセエサには「さなぎ感嘆」を用意した。
大会開始!
まずはバラケエサを大きめに角ばらせてハリ付けし、ウキがなじんでは打ち返すことで魚を寄せる。
10分ほどすると、ウキに触りが出始めて、ウキのなじみが毎回違うようになってきた。
バラケエサを小さくしっかり目にハリ付けすることで、ウキのなじみを出すように意識していくと、なじみきったウキが戻り、バラケがハリから抜けて少ししてから、スパっとウキが消し込んだ。鋭くアワせると、タナが浅いこともあり、35cm前後の良型ヘラが力強く走り回る。
大型にこだわる釣り場らしく、釣れてくるヘラブナは多くが30cm以上あり、サオの絞り込みを存分に楽しませてくれる。
勝負は5尾の重量。数を釣って良型を選んでいきたいところだが、「次にはもっと大きなヘラブナが釣れるんじゃないか」と欲が出てしまい、なかなかフラシに魚を入れることができない。
魚はバラケに興味を示すが、上バリにはほとんどハリ掛かりせず。バラケからバラけるエサを食べに寄ってきているヘラブナに、上手にクワセエサを食ってもらうように、クワセエサと下バリの大きさ、重さの選択をいろいろと試す。
大型ヘラの位置を予想
大型はバラケエサから、どの距離に居るのかを予想しながら、ハリスの長さを調整していく。クワセエサは感嘆にしか掛からず、ハリを重くしてもアタらない。ハリスを伸ばすとカラツンが頻発し、同時にスレも多くなってしまった。
よくアタり、よく掛かる重さとハリスの長さを見つけ出したのが、下バリ40cmだった。
なじんだウキが返し、控えめのアタリで当日一番の引きで上がってきたのは、45.5cmの「尺半」だ。
もちろん「5尾重量」に加えて、一安心したところから、さらに40cmほどの良型も入り、1回戦は4240gで無事に5尾を揃えることができた。
2回戦も同じ釣り方で挑んでみた。魚の気配が薄くなると、バラケにボソ感を出すようにハリ付けし、麩の煙幕を水中に出すように打つといいアタリが貰えるようになった。
2回戦終了5分前の合図の時点では、欲を出しすぎた私のフラシには「4尾」しか入っておらず、非常に焦ったが、直後にウキが消し込みアタリ。なんとか5尾を揃えて大会は終了となった。