ゴールデンウイーク前半の4月29日、滋賀・甲南へらの池で、「へらぶなチーム対抗戦西日本大会」が開催され、46組92人のヘラブナ師が集結。2人ペアでの総重量を競った結果、昨年準優勝を果たした石原弘三・猪飼護仁ペアが見事頂点に上り詰めた。
ペアで勝負!
この大会は池を1、2号桟橋(レッドエリア)と3、4号桟橋(ブルーエリア)の大きく2つに分け、2人1組となったペアがそれぞれ分かれて入釣、2人の合計重量で競うペアマッチ。
競技は2回戦方式で、前半は午前7~10時、2回戦は午前11時~午後2時。1、2回戦で席が移動し、それぞれ受け付け時の抽選で引いた席に座る。
基本ルール
「サオ7~15尺」
「ハリはがまかつ製品のスレバリ使用で2本バリ仕掛けとする」
「タナは自由」
「使用エサは自由だが、オカメ、一発、生エサ、角麩は禁止」
「1フラシは10kgカット」など。
受け付け時に行う席抽選では、ペアどうしお互いの席を確かめての一喜一憂。席が決まると道具を持って桟橋へ。席につき準備がほぼ整った6時半過ぎから競技説明が行われ、いよいよ7時に競技タイムスタート。
食い渋りが予想
スタッフの前日試し釣りでは、数日前からの冷え込みもあったのか食いはやや渋め。さらにこの日は桟橋に大勢の選手が入ることで人為的なプレッシャーも高まり、さらに食い渋りが予想される展開。
開始からしばらくはまさに予想通りで、ほぼサオが曲がらない。約30分が経ったころ、ようやくポツリポツリと釣れ出した。ただ、ずば抜けて釣っている…と見るからに分かるような選手は居らず、あちらでポツリ、こちらでポツリといった展開。
さらにはペアでの合計重量勝負とあってはどのペアに分があるのかは、選手間でも分からない感じだ。これもペアマッチの醍醐味である。
1回戦
1回戦では結局、途中計量に出した選手は3人にとどまったが、1回戦終了時点での中間発表では、石原・猪飼ペアの2人ともが8kg台をマークし、唯一、合計重量を16kg台としてトップに立った。
2回戦
2回戦への席移動と昼食タイムを挟んで11時から始まった2回戦では朝よりかなり活性が上がってきていたのか、頻繁にサオが曲がるようになり、混戦模様に拍車をかけた。
その結果、1回戦でトップに立った石原・猪飼ペアが後半も順調に重量を伸ばし、今大会で唯一の総重量30kg超えを達成、見事優勝を果たした。
2位には昨年の覇者である鈴木・南ペアが、3位には葛西親子ペアが入賞。結果的には昨年と1位、2位が入れかわった形となり、ペアマッチでの戦い方を熟知しているペアの強さを実感した。