愛媛県・南予地方の武者泊では、磯釣り師の間で「幻の魚」と呼ばれているイシダイが釣れ始めた。なかなか釣れない魚の代名詞のようなイシダイが、春から初夏の産卵期になると確率よく釣れる。「乗っ込みイシダイ釣り」と呼ばれているいいシーズンなのだ。ベテランはもちろん、これからイシダイ釣りに入門してみようという人には願ってもないシーズンだ。4月25日はその乗っ込みイシダイを狙って同地を訪れた。
ズシンと58㎝イシダイ
この次の投入で食い込んできた。サオを持つ手に「ズシン」と重量感が乗る。グングン締め込む。かなりの魚だ。ゆっくり巻き上げながら楽しませてもらう。海面にシマ目も鮮やかな本ワサ(雌)のイシダイが浮いた。いい型だ。波に乗せて磯へずり上げる。大谷さんがメジャーを当ててくれると58cmだった。
いい出だしだったのだが、お昼の納竿までこの1匹にとどまった。橋口さんもワレで40cmクラス1匹だった。
午後はヤッカンのヒナダンへ
いったん納竿して、また夕釣り(初夏から朝と夕の2部制になる)のジャンケン。夕釣りはヤッカンのヒナダンと呼ばれる釣り座へ3人で渡る。
ヒナダンは沖の磯きっての好ポイントだ。ここは引き潮でもよく釣れるところだ。うまく当たって私が4匹、橋口さんが2匹、大谷さんが1匹の釣果になった。これで全員ボウズなしとなった。