春の川遊び『ヤマメ釣り』&『コゴミ摘み』を満喫【埼玉県・名栗川】

毎年、4月の声を聞くと、気分はそわそわ。それはヤマメの毛バリ釣りに最高のシーズンに突入したことと、山里の釣り場沿いではフキノトウやコゴミ、タラノメ、ウドといった山の幸の若芽が出始めるから。谷にカゲロウが舞い、ヤマメが瀬に遊ぶ。水際から続く林の縁には、山の幸。4月20日、いてもたってもいられなくなり、名栗川へ向かった。

小島満也
小島満也

淡水小物、トラウト、バスを追うテンカラアングラー。週末は「裏の川」にいます。埼玉県在住。

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淡水の釣り 渓流釣り

ヤマメ釣り&山菜摘みへ

ヤマメ釣りと山菜摘みの場となる名栗川は、埼玉県飯能市を流れる里川。3月の解禁から1か月ほど過ぎると、川沿いでは「春が来たよ!」と、山菜類の若芽が顔をのぞかせる。

この日、めあての山菜は、クセがなく、山の風味たっぷりのコゴミだ。10時過ぎに現地着。まずはヤマメ釣りを先行する。コゴミ採りはその後の楽しみだ。名栗中学校の上、医王寺近くの橋の袂から下りる。

ヤマメ高活性で好釣果

少雨で減水しているものの、気温の高い日が続き、水生昆虫の羽化も活発なので、ヤマメは高活性。水深の浅い瀬から、毛バリめがけて元気よく飛び出してくる。

元気なヤマメ

正午近くまでやり、リリースしたヤマメは20センチクラスを最大に合計6尾と好釣果。さあ、次はもう一つのターゲット、コゴミの採取。車に戻り、下流の自生地へ移動する。

山菜『コゴミ』

コゴミ

コゴミはシダの仲間の多年草。別名クサソテツ。春の山の代表的な山菜で、葉を伸ばす前、葉先のくるくると巻いた状態の長くても15センチ程度までの若い芽を摘み取る。

味にクセはなく、万人受けする人気のある山菜で、筆者の大のお気に入りだ。

コゴミの自生場所

平地、高山帯のやや湿った林地に自生する。群落を形成するので、タイミングが合うと、一度に食べきれないほどの量が採取できることもあるが、欲張らずに加減をして摘みたい。

株から数本生えているので、すべて採らず最低でも一本は残しておかないと、翌年からの成長に影響が出るといわれている。採取する際の要注意ポイントだ。

河川敷でコゴミ発見

さて、名栗川でのコゴミ採取場所は先ほどのヤマメ釣り場から車で数分の下流河川敷。

現地に到着して、目を凝らすと、ある、ある。枯れて倒れたアシの隙間などから、薄緑色の葉が点々と見える。

採取したコゴミ

離れた位置から自生が確認できるのは、大きく伸びている証。既に30センチ近くまで成長し、摘むには少々遅きに失した感。しかし注意深く地面を観察すると、葉を広げる前のちょうど良い長さのものがあちこちから出ている!

踏みつけないよう、足元に気をつけながら、摘み取った。

毎年同じ場所に自生

コゴミは毎年、同じ場所に生えるので、採取地点は覚えておこう。ただ、成長が早く1日で数センチも伸びるので、時期が合わず、摘むのを断念しなければならないこともある。

だからといって、採取するには小さ過ぎる若芽をやみくもに採ったり、その場からあるだけ摘んでしまうといった行為は慎むこと。適量をまもろう。

コゴミのおひたし

採取したコゴミは、自宅で下処理後、調理する。下処理といっても、若芽に付着しているゴミを取り除くため、水を張ったボールで軽く洗うだけ。

水洗い

食べ方は「おひたし」が、野山の風味がストレートに伝わるので気に入っている。熱湯に水洗いしたコゴミを投入、1~2分茹でた後、十分水にさらす。水気を取ったら、しょうゆ、鰹節をふり、マヨネーズをつけていただく。

雪国のそれと比べると、名栗川のコゴミは若干、巻きが小さく、歯触りも柔らかめだが、特徴のシャキッとした食感は健在で美味!

とにかく美味

なお、山菜採取では民有地に立ち入らぬよう、万全の注意を期したい。不明な場合は、採取地周辺の地元の人たちに尋ねるのがよい。筆者は採取場所を河川敷内にして、知っている山菜だけを摘むと決めている。萌黄色に発色した山里の流れで、ヤマメと戯れ、山菜を採取して春の一日を過ごしてみるのは、いかが。

<小島満也/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
名栗川(入間川上流部)