磯や堤防釣りで人気のターゲット・クロダイが期間限定で船から狙える。アジとともに狙える面白い時期の到来だ。釣果情報と共に解説しよう。
乗っ込みクロダイ
磯や堤防釣りで人気のターゲット・クロダイ。特に「年なし」と呼ばれる50cmを超すような大型は歴戦を物語るような風格をもち憧れの対象。
そんな好敵手が、期間限定で船から狙える。絶好期には50cm超え頭にツ抜けが珍しくない。
内房・金谷の太海丸では今月上旬から出船開始。すでに地元漁船の網には多くの腹パンのクロダイが入っていて、確実に魚は乗っ込んでいる。
釣果情報
4月8日(月)、前田さん、加藤さんがそれぞれ39~48cm7尾ずつ。6日は40cm頭に0~2尾にアジ多数。数型ともに上向いており今後も期待できそうだ。
クロダイとアジの両狙い
金谷といえばアジが有名。そのアジとともに狙うことができるのも、この釣りの魅力。クロダイ狙いのタックルは仕掛図参照。付けエサはオキアミなど。マダイ仕掛けよりハリスが短いので扱いやすいのも特徴。
アジを狙う場合は、ハリス2号3mの3本バリで下バリは空バリ、上2本はウイリー、といった仕掛けで狙う。
ビシ下を替えるだけでOKという手軽さなので、「一度の釣行でさまざまな釣りを楽しみたい」という欲張りな釣り人にもお勧め。また今期絶好調のアジは状況でサビキ仕掛けで狙った方が効率的なことがあるので、船長に状況聞いて準備しておくといいだろう。
船クロダイの釣り方
狙うタナでアジとクロダイを攻め分ける。基本は底からのタナ指示。クロダイの場合はベタ底を狙い、アジは底から2~6mほど上のタナを狙う。どちらを狙う場合も、船長の指示ダナを確実に守ることが基本になる。
序盤はコマセで魚を寄せるイメージ。小ストロークでテンポよくシャクり、スピーディーなコマセワークを心がけよう。クロダイ狙いの場合は仕掛けの半分を海底にはわせるようなイメージで。
コマセが効き始めたら手持ちや置き竿で3分前後待つ。エサ取りが多い場合は、さらに回収のペースをアップ。
アジが釣れ始めるとクロダイも口を使いだすタイミングなので集中。両魚種が同じポイントで狙えることもあれば、転戦することある。
今後の展望
状況次第だが、例年6月末までの期間限定の釣りなので、船宿に確認のうえ早めの釣行計画を立てるといい。
▼この船について
太海丸
エリア:内房エリア
出船港:金谷港