伊藤さとしのプライムフィッシング。その日その釣り場で最良の釣りを目指す。今月のテーマは「グルテンを使ってみよう。」昨今は両ダンゴからいきなりウドンセットに切り替えてしまいグルテンを触ったことがないなんて人もいるとかいないとか。そこでグルテンの基本をもう一度ここでおさらいしてみよう。今回はグルテンの3原則(使用上の注意)について。
グルテンの掟
「唐突だけどグルテンにおける3つの掟って何だか分かる?」
掟ですか?少しずつ作るとか、乾燥させないとかですよね?
「ご名答。じゃああと1つは?」
・・・・・?
「正確に分量を計る。」
なるほど、確かにそのとおりですね。ちょっとでも粉や水の分量が異なると、まるで別のタッチになりますよね。では一つずつ解説してください。
グルテンの分量ついて
「少しずつって言うけど、その分量は人によって感覚が異なる。だから自分のエサ打ちペースと相談することになる。でも目安としては2時間が限界だろうね。」
2時間で使い切れる量を作れと?でもそれはかなり面倒ですね。
「そうだね。正直、面倒だし、アタリがないのにエサを作るのはもったいない気分にもなる。でもそれがそもそも間違ってるんだよ。」
間違いとは?
「少量しか作ってないエサが半日も持つ。それってエサ打ちしていない証拠でしょ。あとはアタらない原因にもなっているかもしれないしね。」
経時変化ですね?
「そういうこと。グルテンエサは、どんなに保管に気を付けても変化しやすいエサなんだよね。これは性質上どうしようもない。ただし外気に触れさせなければ、さらに長い時間変化を防げるようになる。」
たとえばそれは?
長い時間グルテンの変化を防ぐには?
「グルテンセットの食わせとかでアルファ21や、わたグルを使う場合に作ったグルテンをポンプに入れて使う。これなら外気に触れないから、エサボウルで保管するよりも長時間変化しない。」
ウドンとかで使うポンプのことですか?
「そう。あれの絞り出し口が広いタイプがあるから、そこから押し出して使う。」
それなら終日持ちそうですね?
「いや、だからそうじゃなくてね。確かにポンプ出しにすれば経時変化は抑えられるけど、だからと言って一日分ってのはムシがよすぎる。」
要はどのような使い方にせよ、少量ずつ作ることに変わりはない。いや、そうするべきだと言うことですね?