皆さんは琵琶湖で近年ブームになっているビワマスをご存じだろうか。
地元でも市場にめったに出ない高級魚で、食べればその味に誰もがとりこになるといわれる。
滋賀県長浜市・大浦出船のトローリングガイド京丸にて、今回ジギングで狙うというニュージャンルの開拓を6月8、9日に行うというので、それを聞きつけた私は9日に訪問した。
ビワマスジギング新規開拓!
ビワマスとは琵琶湖固有種のヤマメ亜種で、降海の代わりに琵琶湖で成長することで大型化する。最大で70cmをこえることも。
今回ジギングを行うのはジギングのメージャーメーカー、ディープライナーのフィールドテスター内田和弘さん、村瀬清之さん、大倉あきひろさんの3人だ。
村瀬さんは前回5月18日にトローリングを経験していて、57.5cmを頭に18匹も上げている。
前日は苦戦の連続で、上がったのは大型のニゴイのみ。
その後、トローリングを3時間行い、3匹のビワマスをゲット。
その夜は刺し身と塩焼きで舌鼓を打ったとのことだ。
船上では高級魚の味に感動
午前5時半出船。
航程30分、ポイントに到着。船長からのアナウンスでスタート。
3人ともいろいろなジグをチョイスして指示ダナまで落とす。
内田さんは指示ダナまで落としてゆっくりとシャクリ続ける。
村瀬さんはロングキャストしてボトムに落としてから巻き上げる。
大倉さんは速めのジャークで攻める。
しかしビワマスからのアタックはない。
3人は何度もジグをチェンジしていろいろなことを試すがアタリはなかった。
そこで船長の提案で休憩タイム。
船上で船長からの差し入れのビワマスの生ハム、押し寿司、みそ汁がふるまわれた。
生ハムを初めて食べた内田さんはその味に感動して、船長に作り方を詳しく教えてもらっている。
みそ汁を飲んだ大倉さんは「これうますぎですやん!」と驚きを隠せない。
押し寿司を食べた村瀬さんは「最高だね」と笑顔で食べていた。
私もいただいたが、何度食べてもうまいしか言葉がない。
ヒットも無念のバラシ……
おなかも満たされフィッシング再開。
魚への反応が少ない状況でも、3人はデータを収集し、いろいろな状況をイメージしている。
トローリングで釣れるカラーなどを船長から聞き、同じ色のジグを使うなど試行錯誤を繰り返すが、魚からの反応はなかった。
正午、竹生島周辺のポイントに移動。
船長もこのポイントが最後のポイントとのこと。
3人はその言葉を聞き「最後のミラクルを出すのは俺だ!」と気合十分。
すると『スロースキップ・オーヴォ Ovo(ディープライナー)』をチョイスした大倉さんが回収中にガツンとアタった!
ロッドが魚のパワーで曲がる。
大倉さんも興奮を隠しきれない。
しかし強烈に首を振る魚に苦戦。
4回目に首を振った瞬間、痛恨のブレイク。
これには大倉さんも悔しい表情を隠しきれない。
引きの様子を聞いた船長は間違いなくビワマスと断言。
魚探で確認できたのは45cmクラスと思われるとのことだった。
その後1時間粘ったがアタリはなく午後2時、沖上がりとなった。
手応え十分でリベンジ誓う
今回の手応えを聞くと、内田さんは「あと2回もあれば確実に釣りますよ」とかなりの成果があったとのこと。
村瀬さんは「次は絶対に釣るよ。収穫も多いし自信ありですよ」と力強い言葉。
惜しかった大倉さんは「タダ巻きの回収スピードに食ったことが大きな収穫。もう分かりました。楽しみにしていてください!」と自信にあふれていた。
今回はビワマスに出会うことができなかったが、3人の話を聞くと間違いなく次回は釣る。そんな根拠がはっきり見えている。
今後は本腰を据えてビワマスを攻略していくとのことだ。
ビワマスジギングの開拓の道はゴールが見えたと私も確信した。
なお当日使用したタックルは、ロッドが『ロジカルスーパーライトプロトタイプ LOGICAL55#0(ディープライナー)』。
ルアーが『スロースキップ・オーヴォ』、『スロースキップ・フレック』、『スピンドル』、『スパイファイブ』(いずれもディープライナー)、『ウォブリン(スミス)』+『ジャスティス・JJブレード』。
<週刊つりニュース中部版 編集部・鈴木大輔/TSURINEWS編>
“驚きの美味しさで密かなブーム、幻の琵琶湖ビワマスをジギングで狙う!” への1件の返信
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