今年もチヌの産卵シーズンがやってきた!エサを食いまくりながら浅場へ乗っ込みにやってくるチヌは、良型、大型が多数。今回は、そんな乗っ込み期のチヌを投げ釣りでの釣り方を分かりやすく解説。ぜひ今回の特集を参考に、釣り場へ出かけてみてほしい。
乗っ込みチヌポイント
チヌの産卵場所は沿岸部の浅場で、海藻などが点在しているエリアである。乗っ込み時期のチヌは、これらの条件に合致するポイントを選択すれば手中にできる可能性は高くなる。
しかし、乗っ込み期以外は違うポイントを狙うかというとそういうわけではなく、普段チヌを釣っているようなポイントが、同様に乗っ込み期もポイントになると考えてもいいだろう。
そんな中でも比較的潮通しがいいポイントや、真水が流入してプランクトンが発生しやすいエリアは大型と出あえる可能性が高まるだろう。
投げ釣りタックル
乗っ込み時期のチヌ狙いはさまざまなシチュエーションが想定される。大きく分けると、潮流が穏やかな浅場や河口を狙うパターンと、潮流が速く水深のある深場を狙うパターンである。
前者の場合は軟らかめの投げザオに20号ほどの軽い遊動式テンビンを使う。後者の場合は、硬調子の投げザオに30号ほどの重い遊動式テンビンを使う。
ミチイトはナイロンであれば底の粗さによって3~5号を使い分ける。仕掛けはハリス6~8号を約1ヒロ取り、ハリは丸セイゴ系の16~18号。
投げ釣りのエサ
チヌは雑食性でエサの選り好みをする魚ではないが、投げ釣りの場合はユムシ、本コウジ、マムシ、チロリ、ボケなどを使う。エサはその釣り場のエサ取りの多少によって使い分ける場合が多い。ボケやマムシなどの軟らかいエサはエサ取りに弱いので、フグ、カワハギが多いポイントではユムシ、本コウジをメーンにする。
チヌの乗っ込みは関西圏ではおよそ3~4月で、1年のうちでは最も水温が低い時期である。しかしここ数年は高水温の影響で、1年中フグがエサ取りとなる場面が多いので、ユムシ、本コウジは少量でも必ず持参するようにしている。
狙う時間帯
投げ釣りで狙うチヌは基本的には夜釣りが中心となる。
日中でも釣れることはあるが、やはり警戒心が薄れる夜間が狙い目である。特に日没から午後10時までに釣れるパターンが非常に多い。
私は昼過ぎに自宅を出て、午後3~4時の明るい間に釣り場に到着し、前方にタコツボや刺し網が入ってないか目視で確認した後に釣り開始。午後10時~午前0時まで釣ってから納竿している。