冬は魚もお休みで活性が低い。そんな中でも寒い冬でも活発にアタックして来るのがカサゴだ。初心者にも釣りやすい船カサゴ釣りを解説していこう。
カサゴの下処理
船上の下処理
私は釣りの最中にカサゴのウロコを取ってしまう。100均のウロコとりで十分。メリットは次の通り。
1.帰宅後の調理負担の軽減。
2.自宅では厄介なウロコが飛び散る作業を気にせずできる。
3.海水でカサゴを洗うので傷まない。海の魚は水道水と相性が悪いので、ウロコを取った後のカサゴを海水で洗うため傷めない。
下処理の工夫
カサゴは日持ちする魚だが、下処理をしっかり行えばさらに冷蔵保存期間を延ばせる。冷凍すると味が落ちるので、私はできるだけしないようにしている。なお道具は包丁でもいいが、キッチンばさみを使うと楽だ。
ポイントは3つ。
1.エラを取り除く。
2.内臓を全て出す。エラとくっついているので、エラを取る際連結して大方取れる。
3.血合いをできるだけ取る。キッチンばさみで血合いの膜を破り、ハブラシでかき出す。
私の場合、釣ったその日に上記3つを済ませておく。冬場は釣った翌日から数えて5日間冷蔵で保存し、その間毎日カサゴ料理を楽しんでいる。
カサゴ料理
私は塩焼きで身の風味を味わうのが好きだが、煮付け、唐揚げ、刺し身もおいしい。25cm級ともなると、上品な脂が乗ってキンメダイと似たようなおいしさがある。参考までに私の煮物(3匹分)を記したい。
1.酒100CC、みりん50CC、しょう油50CC、砂糖25gを鍋に入れて沸騰させる。
2.そこにカサゴを3匹入れる。すぐに煮汁になじむので火を弱め、落しぶた(私はアルミホイル)をする。
3.私の場合、様子を見ながら5分程度煮る。その間、時々落としぶたをとって煮汁をお玉にすくって魚体の表面にたっぷりかける。
4.すぐに食べてもいいが、いったん冷まして寝かすとコクが出る。再度食前にさっとひと煮たちさせる。
冬のカサゴ釣りまとめ
カサゴ釣りは初心者でも十分楽しめる上、小さな工夫の積み重ねをすると釣れる数も増えてさらに面白くなってくる。ギュンと曲がったサオから伝わるずっしりとした重みはたまらない。
釣ってよし食べてよしの最盛期のカサゴ、冬は年間を通じて大物を狙うのに最適なシーズン。小さな工夫の積み重ねで数釣りもできる。防寒対策をしっかりしておいしい大物カサゴをゲットしてぜひとも楽しんできていただきたい。
<週刊つりニュース中部版 鬼頭佳嗣/TSURINEWS編>