1月らしくない気温に恵まれた成人の日の3連休。中日の13日(日曜日)、ウキがスパッと消し込む瞬間を見ようと、大阪の泉佐野一文字へエビまき釣りに出かけた。
継ぎ目ポイントで狙う
今回は朝6時半くらいの船で渡ることにし、途中泉佐野市内の釣り具店でシラサエビとさしエ用の地エビを仕入れ、葵渡船の船着き場へ向かった。
5番で下りた後は、ポイントまでテクテク歩く。釣り座を構える上で私が指標とするのは、波止の継ぎ目部分だ。平凡なケーソンよりも、何か変化があった方が底の部分の形状も少しはかわっていて魚が溜まりやすいだろうと推測し、船着き場から少し地方に歩いた継ぎ目を狙う。
4番付近でも投げ釣りでカレイを狙っている釣り人がいたので、少し間隔を空けて座を構えた。
仕掛けの準備の前に、3ヒロのタナでしっかり底まき。朝イチから魚を集めるため、まきエサをしっかり利かすのは鉄則だ。
その後、ようやくタックルを準備。
当日はウキ釣りをしっかり楽しもうがコンセプトなので、サオは磯ザオ0.6号の4.8m。リールは小型のレバーブレーキ付きスピニングで、ミチイトは2号。ウキは3B。ハリスは1.5号で、ハリは速手グレ6号と速手チヌ1号を使い分けた。
まずは30㎝チヌから
朝イチから、潮はゆっくりと右へ流れていて、私が得意とする潮だ。サオ1本沖の潮上に仕掛けを入れ込み、すぐさま上まきをして様子を見る。
タナは、朝イチは3ヒロ強からスタートした。
平日の多忙さを少し忘れながらウキを見つめていると、早速スゥーッと消し込まれていった。が、アワせるも、スカ(泣)「くっそー!」
エサを付け直し、タナを20cm程度上げて再び同じポイントへ。仕掛けがなじんだところで誘っていると、ウキが再び浮き上がってくるタイミングで、スゥーッときれいに消し込まれた。
アワせると、グググッといい引き。ゆっくりやり取りをすると、底へ底へ持っていこうとする引きがたまらなく気持ちいい。少し遊んで浮かせてきたのは小型のチヌ。タモ入れしてゲット。30cmちょうどだった。
かけ上がりでメバル連発
幸先いいスタートにテンションを上げつつ、どんどん次を狙う。狙うは、サオ1本沖の一段目のかけ上がりだ。
しっかりまきエサをまいて、魚を溜める。
ウキがなじんで、少し流れだしたところで、スゥーッ。アワせると、グググッとメバルらしい手応え。18cmほどのメバルが釣れた。
タナを2ヒロ半ほどに浅くして、どんどん次を狙う。
様々なアタリを楽しみ2時間が経過した。すでにクーラーには18cm前後のメバルが20匹以上。
ハネ(フッコ)は沖の浅ダナ狙い
日が完全に昇ると、足元にエサ取りがわきだした。そこで、これまで狙っていたポイントから気持ちさらに沖のサオ1本半沖を重点的に狙うことに。
しかし、タナを少し深くしてみたところ、何度打ち返してもアタリは出ず。さらに4ヒロまで深くしたが、これまたアタリは出ず。元の3ヒロ強に戻して様子を見ようと決意したところ、ふと左の6番を見ると、朝イチから入っておられた田仲さんが大きくサオを曲げていた。
サオを置き、様子を見に行くと、ちょうどタモが入るところだった。
グググッと大きく曲がるサオに、エラ洗いを繰り返すハネ。「やっときたわ、ハネ(フッコ)。手前がエサ取りやから、だいぶ沖できたよ。しかもタナはだいぶ上」と教えてくれた。
やはり当日のポイントは、水温が安定している関係か、案外上層で食ってきていると推測し、自分の釣り座へ戻って3ヒロ強で攻め続けることに。
55cmハネ(フッコ)登場!
時計は10時。11時の船で帰ろうと思っていたので焦っていると、ここにきてエサが残りだした。チャンス。同じポイントを攻める。当て潮気味に、左から右へ流れ、ちょうど仕掛けを回収しようと思った矢先、上層で浮いているボラらしき魚がウキにアタったかのようにツンッと左右に揺れ動いた。
その動きでウキが再び浮き上がり、なじもうとした時、通常よりスピードが早いなじみ方でそのまま海中へ消し込む動きが!
アタリだ!
イトふけを取り、大きくアワせると、グンッというサオを大きくしならす手応え。「やっときたか!」と、グングンッと大きく引き込むハネを食わすことができた。
ゆっくりやり取りをして、タモ入れ。水面では40cmに満たないセイゴクラスに見えたが、上げてみると、案外長さがあり、55cmあった。
これで、チヌ、ハネ、メバルの3目を達成した。
釣友に40㎝超アコウも!
先ほど良型ハネを釣った田仲さんも5番付近まで歩いてこられた。
声をかけると、「終了間際ギリギリに、これ釣れたわ。際で。いやぁ、びっくりした。何でも諦めたらあかんなぁ。ははは!」と
ストリンガーにぶらさがっていたのは、40cmオーバーのアコウだった!
泉佐野一文字ほか、泉佐野周辺のエビまき釣りはこれからが本番。
港内にもハネが入ってきているので、これから暖かい日が続けば、ますます食いが上向くだろう。
是非狙ってみて欲しい。
<週刊つりニュース関西版 APC・射手矢和晃/TSURINEWS編>