1月14日(月)、神奈川県三浦半島の深場を得意とする船宿に、ベニアコウ釣りに出かけた。水深1,000m以上で、釣り人が狙うことのできる最も深いターゲットだ。
当日の状況
集合時間の1時間前に到着。
座る席をどこにしようか迷う。この日は北の風7m、波の高さは115cmの予報。日当りのいいミヨシか、波の影響を受けないトモか悩んだ末、日あたりのいいミヨシを選んだ。これが釣果に結びつくかどうか?
7時30分に出船。航程1時間20分ほどで、相模湾中央のポイントに到着。
投入回数はたったの4回!
一日の投入回数は4回。
投入から着底まで15分、30分流したあと、巻き上げに40分ほどかかる。ハリ数は通常10本だが、私は半分の5本にした。
そのほうが2回目以降の投入や取り込み、エサ付け、仕掛けの投入準備が余裕を持って対応できるからだ。
投入はミヨシから、「1番目の人」と呼ばれる。スムーズに投入したら、船長が船をバックさせながら「2番目の人…」と続く。
船長が「水深980m」とアナウンス。
着底を見逃すな!
リールのスプールに指を当てて、落下スピードを調節。オモリの重さを感じながら海底に落とす。
オモリの着底は、船長が一番口酸っぱくいう重要なところ。竿先が一瞬オモリの重さから解放されるのを見極めることが大事。これを見逃すと、潮の流れでラインがどんどん出ていく。
水深1000mもあるので、再度の底ダチは難しい。竿先にオモリの重さが感じられなかったら1~2mほどリールを巻き取る。これの繰り返す。底トントンができればいいが、潮の流れが速いと難しい。
1投目から4.5kg本命顔見せ
30~40分ほど流したら船長から「上げてください」と合図。
魚が食いついていれば中速より少し速めに巻き上げ。魚がいなければ高速で巻き上げる。
1投目はトモ2番目に座った上嶋さんに4.5kgの本命。
2投目と3投目は、イバラヒゲやオニヒゲ、サメなどの黒い魚ばかり。
ラスト4投目で筆者に本命!
ラストの4投目、かすかに小さなアタリで、小さな何かが食いついた感じ。
巻き上げを開始すると、残り50mのところで、ミチイトが前方へ。
「これはもしかして本命か、それとも黒い魚か」。
やがて、海中にオレンジ色の魚が見えた。
ベニアコウだ。
後検で3kgが一番下のハリに掛かっていたので、分かりづらかった。
大ドモに座った白石さんも、ミチイトが前方に流され、5.6kgがポッカリと浮いて、沖上がりとなった。
<週刊つりニュース関東版 APC.針生芳昭/TSURINEWS編>