1月3日、初釣りで長崎県西海市大瀬戸へ。年末に長男家族が帰省して、長男が釣りにいきたいというので釣行。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・平山康弘)

ライトタックルで70cm超え
私はタックルの重さもきつかったのでオレガ尾長55に5号ラインを巻いた尾長モンスターをセット。ハリスは8号、ハリは夜尾長グレ12号にチェンジ。ウキは全層イサキ00を棒ウキストッパーで止める。
ボイルも解凍して水切りしたままを、絞らずに大きめのシャクで足元のサラシにパラパラまきながら入れていく。しばらく流しているとイサキや40cmオーバーのクロがぽつりぽつりとアタってきた。
しばらく打ち返していると、それまでと違う強烈な本命のアタリ。ヒラマサ仕掛けにしてはライトタックルなのでドキドキ。とりあえずロッドを立てるためにレバーでラインを調整しながらロッドの角度をキープする。久しぶりに使うので、慌ててドラグも調整して、いきなりの走りに備えた。サオは2.5号相当とは聞いていたが、このサイズならなんとかなりそう。

それでもスリリングなやり取りで輝のタモに収まったのはなんとか70cmオーバー。この界隈ではまだまだのサイズだが、このタックルには面白い。
とりあえずこのタックルでも1尾取れ、なかなか浮いてこないヒラマサにもていねいに仕掛けを打ち返している輝にタックルを渡して、私はさらにライトなタックルにチェンジする。
70cm級青物連続ヒット
昨年、次男がヤズ狙いで使っていたら97cmを上げてしまったタックルで、DXR165に全層セミフロートSPインパルス3号を巻いたトーナメント3000SH‐LBD。ハリスは5号、ハリは夜尾長グレ9号を結ぶ。ここまでくると持ち重りもせず疲れも全然違う。
「仕掛けを細くするとやっぱりアタってくるんですね~」。このアタリは残念ながらハリ外れ。さらに続けて本命のアタリを拾う。次はしっかりハリ掛かりして5分近くやり取りをしたものの、ミチイトから飛ばされてしまう。ドラグはしっかり働いていたようだが、ちょっとデカ過ぎた。
輝も尾長タックルで本命のアタリを拾い、6号ザオとのやり取りの違いを楽しみながら70cmクラスを2尾追加した後、さらに強烈なアタリで指を弾かれた。最初は初速にびっくりしていたが、今回はレバー付きのリールなので体勢を整えてやり取り開始。
レバーをうまく使って引きに対応しながら浮かせ、タモに収まったのはなんとか80cmアップの納得サイズでニンマリ。同じタックルで40cmアップのクロに50cmアップのマダイまで釣り上げて大満足の様子。
60cm超えマダイ浮上
私も「もう1尾なんとか釣りたいな~」と、思っていたところに指を弾くアタリ。アワせてベールを戻すと、サオ先が海面に突き刺さる。それでもレバーとサオ尻をギュっと握りしめてロッドを起こしながらロッドの角度をキープ。のされたままだとラインが負けてしまう。
細いタックルだと最初の走りは走らせた方がいいとは知っているが、ラインを出すのは怖い。ロッドを立てるだけの最小限のライン放出で済ませて、ロッドの角度で走る向きを変えていく。なんとか走りが治まったので、ガシガシ巻き込んでロッドを起こしながら間合いを詰めていく。

サオ先からコクコクと魚が首を振っている様子が伝わってくるが、最初はヒラマサかと思っていたが、どうやら密かに狙っていた裏本命のマダイかも?間合いが詰まるにつれ予感が確信に変わってきた。水面下にぼんやりと見えてきたのは薄ピンクに輝く魚体。輝が差し出すタモに収まったのは61cmのマダイだ。
ラストヒットは逃す
釣果的にはクーラー満タンで大満足。ただ、せめて1尾デカ政をこのライトタックルで仕留めたい!ギリギリまで粘っていたが、どうやら時間からして最後の1投に。
2人で仕掛けを投入し、残りのまきエサを被せながらラインを送る。しばらく下げの緩い潮を探っていると、バチバチっと私のラインが弾いた。「よっしゃ来た!」と言った瞬間、輝も「きた!」とダブルヒット。
輝のはイサキだったのですぐにぶり上げるが、私のは本命のようで、「絶対取りたい!」と、集中してやり取り。ラインの角度に気をつけ、あまり相手に刺激を与えないように巻き取りもロッド操作もゆっくりに。
ドラグとレバーを調整しながら10分近くやり取りしたが、急に思い立ったように魚が走りだし、今度はドラグが滑りまくってラインが出過ぎたのか、沖の瀬に触れたようでハリスが半分になって帰ってきた。残念……。

それでも新年早々いい釣りになった。豊かな大瀬戸の海と、釣座に上げてくれた船長に感謝。ヒラマサはもう少し居座るが、これから私の大好きな白子がパンパンに入ったデカグロが釣れだすのでまたまた楽しみだ。
<週刊つりニュース西部版APC・平山康弘/TSURINEWS編>